キッカーを練習中の皆さん!調子はどうですか??
特に中級に差し掛かったくらいの皆さん、いかがでしょう?
やりたいトリックがあるのに思うように上達せず、イライラしたりしているのではないでしょうか。
普段のストレスから離れて大好きなスノーボードをしに来たのに、なかなか成果が出ず逆にストレスが溜まってしまう…あるあるですよね。
今回は、そんな時に気分転換になり、さらにカンタン・オシャレにキメることができる小技を2つご紹介したいと思います!
どちらもバックサイド180(B1)が基本にあって、それを進化させることで楽に新トリックを習得できるようになるものです。
なのでまだバックサイド180ができない!という方は、次の記事を参考にまずはそちらを練習してみてくださいね。バックサイド180はライン取りさえしっかりできれば1日で回るはずです(着地が難しいのでそこはうまくいかないかもしれませんが、とりあえず気にしない!)。
バックサイド180の解説はこちら
小技その1:B1ノーズグラブ
ひとつめはこちらです。
「なんだよ、ただグラブの位置を変えただけじゃん!」と思った方もいるかもしれません。
そうです。ただグラブの位置を変えただけです(笑)。
B1するときは(レギュラーの方なら)左手でトゥエッジ側を掴むミュートグラブが相性良くてやりやすいですよね。それも十分オシャレなんですが…ノーズグラブにするとなかなか見た目が変わります。次の動画を見てください。
どうでしょうか、ノーズグラブのほうがスタイリッシュ!じゃないでしょうか。
ノーズにすると着地の斜度と板の形が合いますので、ギリギリまでグラブできるのもオシャレポイントの一つです。
トリック成功のコツ
やってみるとわかりますが、ミュートグラブのときとはちょっとコツが違います。主な違いは次の通りです。
- 踏み切り後、上体は起こし目線はテール側
ミュートのときはどちらかというと上体をかがめて目線は下!でしたが、そうすると絶対に手が届きません。これは全く別物と思ってください。 - ポークの形を意識して板を引き付ける
ノーズグラブ・テールグラブ系には共通して言えることなのですが、板はつかみに行ってはいけません。手が届き自然とグラブできる位置に板を持ってくることが大切です。特にこのトリックの場合はグラブする方向が進行方向と逆側ですので、体軸をキープして綺麗にキメるにはこの意識が他の場合より重要になります。(レギュラーの場合)右足を曲げて左足を伸ばす、いわゆるポークの体勢を作ると引き付けやすくなります。 - 着地ギリギリまでグラブし続ける
冒頭でも触れましたが、B1ノーズだからこそできることになります。その特権を活かしてロンググラブを思う存分アピールしましょう。そのためには体軸が常に板の真上にあることが必須になりますが、前の2つのコツを守ればできるはずですのでチャレンジしてみてください。
小技その2:レイトB1ミュート
次はこちらです。
「その1で散々行っておきながらミュートグラブ!?」…まあそうなんですが、そうでもないんです。
こちらもまず動画を見てみてください。
普通のミュートグラブとはちょっと違いますよね。後ろからの撮影だとわかりにくいですが、横からだととってもオシャレに見えると思います。
実はグラブするしないにかかわらず、レイトB1にはレイトB1特有のコツがあるんです。普通のB1の延長線でやろうとしても一生できませんので、こちらも解説していきますね。
事前にノーズグラブの習得が必要
まず、騙されたと思ってストレートエアーのノーズグラブを練習してみてください。「レイトB1」とは関係ありませんが、「レイトB1ミュート」をするにはノーズグラブの動きが必要になります。
ストレートのノーズグラブは、体軸・身体の重心をノーズ側に移動させるのがポイントです。先ほど解説したB1ノーズでは「つかみに行かないで板を引き付ける」を強調していましたが、実は全く逆になるんです。
この違いはランディング、つまり着地の体勢作りに影響を受けています。着地はなだらかな下りになっていますので、ピタ着するためにはノーズ側を下・テール側を上にして、その下りに板を合わせることが必要になってきます。
ストレートエアーのノーズグラブで板を引き付けすぎてしまうと、グラブ離した後に板をランディングに合わせるのが難しくなります。重心が進行方向に対して後ろになってしまい、テール部分だけで着地するようなバランスの悪いエアーになってしまうんですね。
なので、重心移動を7割・前足曲げる後ろ足伸ばすのポーク体勢で板を引き付ける意識を3割くらいのイメージで試すとうまく行くはずです。
そのうえで、トリック成功のコツ
そのほかのコツです。
- 抜けは真っ直ぐ、ストレートよりもっと真っ直ぐ
B1だからトゥ→ヒール→トゥのラインを取ってトゥ踏み切り…と行きたいところですが、レイトB1は抜けはとにかく真っ直ぐです。 - 抜けた後はノーズグラブの体勢&ミュートグラブ
ここでノーズグラブの練習が活きてきます。やってみるとわかりますが、ただミュートをしようとすると手が届きません。ノーズグラブの時と同様に重心を前&ポーク体勢を取ることでようやくグラブできる位置に板を持ってくることができます。ここでグラブすることで、板は真っ直ぐながら上半身は後ろ向きにねじれている体勢を作ります。 - ギリギリまで粘ってから上半身を「戻す」
上半身戻したらストレートエアーになっちゃうじゃん!と直感的に思いますが、そうならないんです。反動で下半身が回りだすので、あとは下を見ながら着地を合わせれば完成です。
もしかしたら最初はグラブしない単なる「レイトB1」を練習した方が近道かもしれません。
その場合でも次の1つ目と3つ目のコツは同じになります。2つ目は必要なくなりますが、その代わり「抜けたあと上半身だけ後ろを向く」というコツがありますのでそちらに読み替えてください。
まとめ
この記事では、バックサイド180をベースにした、キッカーでできる簡単でおしゃれなトリックを2つ紹介しました。
- B1ノーズグラブ: ミュートグラブからノーズグラブに変えるだけで、見た目がガラリと変わります。
- レイトB1ミュート: ただのB1とは一味違う、よりスタイリッシュな動きが特徴です。
これらのトリックは、バックサイド180の基本動作をマスターしていれば、比較的簡単に習得できます。ぜひ、動画を参考にしながら練習してみてください。
【ポイント】
- B1ノーズグラブ: 上体を起こし、目線をテール側に、ポークの形を意識して板を引き付ける。
- レイトB1ミュート: 抜けは真っ直ぐ、ノーズグラブ的に重心移動しグラブ。
これらのトリックをマスターすることで、あなたのスノーボードライフがさらに楽しくなるはずです。