こんな人向け!
はじめに
ステップ1、ステップ2を実践して、キッカーの魅力にすっかりハマった方!
ついに憧れの、カッコいいグラブやグルングルン回るスピンの練習に入っていきたいところです。
でもその前に、しっかりと身に付けなければならない技術が一つ。それは、すべての基本になる「オーリー」です。
オーリーならグラトリでもやってるよ?楽勝じゃん!と思った方もいるかもしれません。
キッカーのオーリーとグラトリのオーリー、突き詰めてしまえば同じことなのですが、グラトリの感覚でキッカーのオーリーをすると最初はまず間違いなく失敗します。なんかチョコンとしたダッサいジャンプになるくらいなら恥ずかしいだけなのでまだマシですが、最悪バランスを崩してとんでもないコケ方をする場合もあります。このステップ3では、そうならないためのたった1つのコツを解説します!
このブログでは、キッカー初心者向けにキッカー攻略の7つのステップを解説します。今のうちからイメージを固めて、次のシーズンにはヒーローになろう!
【6つのステップ記事一覧】
- ステップ1 キッカーデビュー前に知っておきたい4つのポイント
- ステップ2 キッカーの種類と挑戦しやすいキッカー
- ステップ3 キッカーでのオーリーを成功させるたった1つのコツ ←この記事
- ステップ4 ついにキッカーでの技に挑戦!基本の4グラブと3つのコツ
- ステップ5 テールグラブの練習を通じてコツを身につけよう!グラブのレベルを引き上げる「ポーク」
- ステップ6 バックサイド180でカッコよくスピントリックデビュー!成功のポイントを徹底解説
【タイパ重視派向け】超ショート解説動画
今回伝えたいことをまとめた約30秒の超ショート動画です。
時間が無い方はこの動画だけでもだいたいわかるようにしています。
【じっくり派向け】たった1つのコツとその解説
オーリーしようと思ったポイントから2カウント遅く伸び上がる
結論から言うと、実はこれだけです。
といっても意味がわからないと思いますので、解説していきます。
キッカーでのオーリーは「伸び上がる」動き
グラトリでのオーリーは、
- 屈んで
- 伸び上がると同時にノーズを引き上げ
- テールで弾いてジャンプ
という動きです。
それと比較するとキッカーは、ステップ1で解説した通り、滑り出しから既に屈んでいるはずです。そのため①は特に意識する必要がありません。意識するのは②以降の「伸び上がる」動きになります。
キッカーでは「ノーズ」「テール」への意識はいらない
グラトリとの一番大きな違いがここです。
キッカーでは、リップを駆け上った最後に伸び上がることになります。まずリップを昇っている=体勢はナナメ上を向いていることになるので、その状態で伸び上がると自然とノーズが上がります。
また、板の前半分は空中に出ている状態で伸び上がり切るのがベストタイミングになります。前半分が空中に出ているということはそこで踏ん張ることは当然できず、接地している後ろ半分、つまりテール側で自然と弾く形になります。
そのため、キッカーでのオーリーは、「ノーズ」「テール」は意識する必要がなく、「(タイミングを合わせて)伸び上がる」これだけを気をつければよいことになります。
よくある失敗は「早抜け」
それならグラトリに比べてカンタンじゃん!グラトリでてきているから大丈夫!と思った方もいるかもしれません。
でも実はここからが難しいんです。それは「早抜け」との戦いです。
「早抜け」とは、板の前半分が空中に出ているピッタリタイミングより前、つまりリップを駆け上っている最中に伸び上がってしまうことです。これをしてしまうと、そのキッカーの力を利用しきれないまま空中に飛び出してしまうことになりますので、推進力が足りず「テーブル落ち」をしてしまい失敗する可能性が高くなってしまいます。
早抜け対策で2カウント数える
早抜けの原因は2つあって「経験不足でタイミングがわからない」と「ビビリ」です。
「経験不足」の方は何回か飛んでいればだんだん分かってくるので心配ないのですが、問題は「ビビリ」の方です。
人間の心理というのは不思議なもので、この先かっ飛んでいく!とわかると、どうしても気持ちが耐えられず早めに動いてしまうようなんです。これは本能、生理的反応に近いかもしれません。
この対策が「2カウント数える」です。
「よし今だ、伸び上がるぞ!」と思ったポイントから、プラス「1、2!」と2カウント後に伸び上がるということです。そうすればおそらくピッタリのタイミングになって、それまでの素抜けや早抜けでは感じることのなかった一段階上の浮遊感を味わえるでしょう。
始めのうちはこれを決め事にしてしまうことをオススメします。もし2カウントが長すぎて伸び上がるのが間に合わず素抜けになってしまうようでしたら、1カウントにするなりカウントする間隔を狭めるなりして調整してください。要は本能で「伸び上がりたい!」と思ったところからズラすことが目的です。
まとめ
次回のステップ4では、キッカーで始めに挑戦すべきトリック、グラブについて解説しますが、オーリーがしっかり出来ていないグラブは残念ながらカッコよくなりません。
まずはこの記事を参考に、オーリーをしっかり練習しましょう!
※この記事は、安全を第一に考えて作成されています。キッカーに挑戦する際は、必ずヘルメットやプロテクターを着用し、周囲に注意して滑りましょう。