白馬で迷ったらコレ!全9つのスキー場を徹底比較


白馬で迷ったらコレ!全9スキー場徹底比較

スノーボード、ウィンタースポーツ好きの皆さん!

白馬は好きですか!?

私は大好きです!!

コロナ以降インバウンド集客に力を入れており「第2のニセコ」とも言われつつある白馬ですが、長野オリンピックの会場になったように日本における代表的なスノーエリアであることは間違いありません。「白馬パウダー」と呼ばれる素晴らしい雪質はやっぱり体験したいですよね。

最近はインバウンド向けの物価??でリフト券含めいろいろと価格高騰しておりちょっと手が出しにくくなっていますが、だからこそご自身のスタイル、趣味嗜好に合わせたスキー場選びがかかせません。「ここ白馬なのに安い!」と思って行ってみたら、キッズゲレンデと初心者コース中心のファミリー層ターゲットという可能性も…。

私は4年間、白馬近郊の松本市に在住しており、冬は「午前中は白馬でスノー、午後は戻って子供の習い事お迎え」という生活をしていました。そのときに散々滑り倒した白馬および小谷村・大町市のスキー場について、スタイル別のオススメを解説していきますので、白馬トリップ検討の参考にしてくださいね!

全スキー場のジャンル別分類

今回の対象となるのは次の9つのスキー場です。

  1. 白馬八方尾根スキー場(白馬市)
  2. エイブル白馬五竜&Hakuba47 Winter Sports Park(白馬市)
  3. 白馬岩岳スノーフィールド(白馬市)
  4. 白馬さのさかスキー場(白馬市)
  5. つがいけマウンテンリゾート(小谷村)
  6. 白馬コルチナスキー場(小谷村)
  7. 白馬乗鞍温泉スキー場(小谷村)
  8. 鹿島槍スキー場ファミリーパーク(大町市)
  9. 爺ガ岳スキー場(大町市)

一つ一つの特徴を解説しているサイトや書籍は山ほどありますので、ここでは「自分のやりたいこと」を実現できるスキー場を大まかに把握するために、ジャンル別に分類をしてみることにしました。

まずここでポイントとなるのが「どんなジャンルで分類するか?」です。うっかり「パウダー満喫!」とかしたいところですが、すべてのスキー場で天候が当たればパウダー楽しめるので、これでは差がつきません…。

考え抜いたあげく、次の2つで分けてみることにしました。

  1. エキスパート向け or ファミリー向け
  2. フリーラン充実 or パーク充実

ただこれも結構やむなくな分類で、パッと見で誤解を招いてしまうなあ…と思うので補足です。

例えば1つ目、どのスキー場でも麓の方にはきちんと初心者ゲレンデが完備されていて、ファミリーで楽しめないスキー場はありません。なので判断軸を「エキスパートの方」とし、そういった方が歯ごたえを感じられそうなほどエキスパートの方に寄るような分け方にしました。

2つ目も似ていて、どのスキー場でもフリーランを存分に楽しめます。でも中にはパークがないところもありますので、ここも判断軸は「パーク好き」とし、パーク満喫できそうなスキー場ほどそちらに寄るようにしました。

前置きが長くなりましたが、この条件で分類してみたのが次の図になります!

白馬スキー場分類図

どうでしょうか。異論・反論も多くあると思います(笑)が、この記事ではいったんこの分類を前提として進めていかせてください。

さあ次からはもう少し詳細に解説していきますが、今回は「大まかに把握する」ことが目的ですので、このままジャンルごとざっくりでいきます!

①【八方・さのさか】フリーランがっつり!エキスパート向け

とにかく白馬らしい白馬を味わいたい!フリーランガッツリ楽しみたい!!

そんなあなたは、脇目もふれず八方尾根スキー場へ行きましょう。

コースは公称16。迂回路や連絡コースなどは含んでおらず、滑りごたえあるのが16です。この数値だとイマイチスゴさが伝わりませんが、リフト・ゴンドラの数は圧倒的です。その数21基。もちろん白馬では最多です。

さらに八方を八方たらしめてるのが、いたるところにあるコブの存在です。シーズンも半ばをすぎると、圧雪コースでないところはどこもコブだらけになっています。圧雪していないからといってパウダーが残っている?なんて期待していると、無惨にコブに跳ね飛ばされるでしょう。

コブコースの割合15%となっているサイトがありましたが、個人的にはちょっと信用できません…「またコブかよ!勘弁してくれ!」と叫んだ記憶が強すぎて。

一方、さのさかスキー場は、そんなキングオブ白馬の八方と比較して真逆、現在営業している白馬市内のスキー場では最もこじんまりした先です。

でも、だからといって油断してはいけません。そこは白馬です。パラダイスダウンヒルという「緩斜面・初心者向け」のコースがありますが、両サイドちょうどいい感じの壁があり、地形遊びに最適です。またカービングゲレンデや検定用バーンもあり、フリーラン志向の上級者であるほど楽しみが広がるでしょう。

公式HPには緩斜面が多くファミリー向けのようなコメントもありますが、キッズパークなどを用意しているわけではないので、そういった客層にとっては中途半端になっちゃうかもしれませんね。

20年ほど前は鹿島槍・青木湖・さのさかの3スキー場連結しているビッグゲレンデでした。そのときは本当に滑りごたえありましたね。今では連結解消し、青木湖が閉鎖されてしまったのでその再現はかなり難しいでしょうが…。

②【五竜47・栂池・岩岳】パーク充実!チャレンジャー向け

白馬きたけど、パウダーランだけでなくパークも楽しみたい!

続いてはそんな想いを叶えてくれる3ゲレンデです。

この3つに共通することは、しっかりとしたパークがあること!そしてそれぞれビッグゲレンデなのでもちろんフリーランもがっつりできるんです。

まずは、全国的にも指折りの「47 Park」をかかえる白馬五竜&47です。ご存知の通り五竜とHakuba 47という2つのゲレンデが接続、リフト券も共通化されていることで、コース数合計はなんと24となります。ツリーライディングゾーンを備えパウダースノーも満喫できるなど、白馬のみならず日本を代表するゲレンデですね。

そして「47 Park」はその規模、アイテム数からして圧倒的です。Route 4というコースをまるまる全部パークとしてしまっており、その入口には白馬では唯一のハーフパイプを備えています。

初級レーン・中級レーン・上級レーンとレベルに応じて3段階に分けており、初級レーンはその名の通り2mテーブルトップやぺたんこボックスなどパークデビューしやすいアイテムを備えていますね。一方、上級レーンは14m前後のビッグキッカー2連をメインとしたレベルの高いアイテムが並びます。一番人気は中級レーンで、6〜8m程度の3連テーブルトップを軸として挑戦しやすいアイテムを揃えています。ハイシーズン時には20以上のアイテムが並んでおり、まさに圧倒的ですね。

さらに、実は五竜側にもパークがあるんです。それもいいもりゲレンデととおみゲレンデに一つずつ!つまり五竜&47で3つもパークがあることになるんですね。ちなみにこの五竜側のパークは47 Parkの影に隠れている比較的空いています。コソ練にぴったりかも。

つづいてつがいけです。実はここは白馬村ではなく小谷村ですので、その分ちょっと遠めに位置しています。ただゲレンデとしてはそのデメリットを打ち消してあまりある充実ぶり!「ゴンドラリフト『イヴ』」で一気に頂上に到達し、最長滑走距離5,000mの超ロングな滑走を楽しめます。こちらも「ツガツリーエリア」「ツガパウエリア」というパウダースノーエリアがありますね。

パークも素晴らしいんです。「TG Park」は最大で30を超えるアイテム数を誇ります。アイテム数だけなら五竜&47以上かもしれません。タテに長いパークなので初級者の方は入るのに若干気後れしてしまうかもしれないのが唯一の弱点ですかね。それでもパークとしては白馬エリアでのトップクラスです。

最後に岩岳です。ビレッジサイド」「マウンテンサイド」に分かれた設計となっており、「マウンテンサイド」ではその名に劣らずツリーラン・パウダーランが楽しめます。

パークも「マウンテンサイド」になります。多いときは15アイテムくらいでしょうか、バラエティに富んでいてとても楽しいです。ただ私はここのメインキッカーがなにか相性が合わず…常にデコ落ちしてしまいます…。そしてこれもたぶん私の運が悪いだけなのですが、行くたびに強風が吹いているイメージもあります。

あくまで私個人の印象ですが、白馬でパークやりたいなら五竜&47→つがいけ→岩岳の優先順位ですかね。ただリフト料金はつがいけ≧五竜&47>>岩岳なので、コスパ踏まえるとなかなか迷います。

  • キッカーじっくり練習したい→五竜&47
  • 流しながら色んなアイテムで遊びたい→つがいけ
  • ジブ中心にライトに楽しみたい→岩岳

のように、その日の気分とテーマ別で選んでもいいかも!

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③【コルチナ・ハクノリ】「最奥」の開放感満喫!

パウダージャンキーはヤミツキかも!?

白馬乗鞍温泉スキー場、通称「ハクノリ」と、白馬コルチナスキー場は隣接しており、リフト券も共通化されています。五竜&47のように、一つのスキー場と捉えて問題ないでしょう。

白馬と言いながら、その実は白馬より奥にある小谷村に所在しています。つがいけも小谷村ですが、そこよりもさらに奥、長野方面・松本方面どちらから向かっても「最奥」と言って差し支えない場所にあります。ここより奥に行くと山を抜けて糸魚川まで行ってしまいますね。

そのアクセスの困難さから、他の白馬のスキー場に比べると若干空いています。またコルチナはホテル併設、ホテルから出て1秒でパウダースノー!みたいな設計ですので、何泊かする前提のファミリーの皆さんも多くいます。

これはつまりどういうことかというと、パウダージャンキー御用達スキー場ということになります。

パウダーの質は白馬エリア他スキー場に遜色なく、さらに空き気味・あんまりガツガツしていないファミリー多めですので、パウダーを狙うライバルが比較的少ないという結論が導き出されますよね。

曲がっているコースを直線に滑り降りるような場面では、他スキー場では食い荒らされているようなプチコース外パウダーが思いのほか残りまくっていることに驚くでしょう。雪がよく降った日には、騙されたと思って一度行ってみてください。きっと極上のパウダーが味わえるはずです!

なお、パークはありません。

④【鹿島槍・爺】初心者・ファミリーはここから!

初心者・ファミリーには絶対おすすめ!

今度は逆に白馬の手前、大町市に所在する2つのスキー場です。いずれも、白馬まで行きませんのでアクセスがかなり楽であるという特長があります。

鹿島槍スキー場ファミリーパークは、数年前に「ファミリーパーク」の名を冠しファミリー層に狙いを定めるようになりました。それ以前はジブ中心の硬派なパークがあったり、一人乗りリフトで上級者コースへ行ったり…と上級者もターゲットとしていたのですが、パークは閉鎖、リフトも多数を運行停止として緩斜面ばかりのこじんまりとした安全なゲレンデ構成となりました。

爺ガ岳スキー場は初級コース70%・上級コース0%という、初心者向けに特化したスキー場です。鹿島槍と同様にアクセスもよく、近隣の松本市などの幼稚園・小学校の雪遊び合宿といえば大抵が爺ガ岳です。スキー・スノーボードができないお子様連れであってもそりや雪合戦、雪だるま作りで思う存分楽しめます。大人はその間に検定にも使われるキレイなバーンを楽しんじゃいましょう。

まとめ

白馬エリアのスキー場は、パウダー、パーク、ファミリーなど、様々なスタイルに対応できる魅力的なゲレンデが揃っています。この記事では、9つのスキー場を大きく4つのカテゴリーに分け、それぞれの特徴を紹介しました。

この記事を参考に、あなたにぴったりのスキー場を見つけて、最高のウィンタースポーツを楽しんでください!


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