キッカーがうまくなりたい!
そう思っているあなた!実は一番キッカーが上達するのは、夏の練習なんです。
雪もないのにそんなわけがない!と思う方もいるかもしれません。実は夏の練習、いわゆる「オフトレ」施設は、そのほとんどがキッカーに特化していて、集中的な特訓にとても向いているんです。そして、いくつか種類がある「オフトレ」施設のなかでも、着地をマットにしている施設が一番効果的です。
なぜ夏の練習でうまくなれるのか?
夏のマット施設での練習が効果的な理由は、大きく分けて次の3つです。
その1:ジャンプのみを短時間で繰り返すことができる
ほとんどの施設はスタート台から出発して、人工芝の上を滑って飛び出し、マットの上に着地、脱出して歩いてスタート台に戻る…を繰り返す流れです。
冬と違ってフリーランをするような余計なスペースはありません。キッカーのみに一点集中です。
また、着地が水面である施設、いわゆる「ウォータージャンプ」では着地後泳いで脱出するという作業があり、これに時間がかかる上に体力を奪われます。夏場はとても気持ちいいですが、効率はあまり良くありません。
その2:着地マットの安心感で難しい技に挑戦できる
一番はやっぱりこれですね。うまくなるには絶えず新しい技・難しい技に挑戦していかなければなりませんが、挑戦一回目は普通うまくいかないもんです。バランスを崩して頭から落ちることも珍しくありません。
着地がマットであれば、コケても安全安心。縦回転でもナナメ回転でも何でも挑戦できます。私もマットで初めてバックフリップに挑戦したのですが、安心感からか3回目でなんとか着地まで持っていくことができました!
ちなみに、水面に飛び込むウォータージャンプよりも着地の感覚を養いやすいのも、大きなメリットです。
その3:動画撮影しやすい
動画で自分の姿を見て改善につなげるのはとても効果的な練習方法ですが、雪山ではピントが合わなかったり太陽の影響を受けたり、はたまた手ブレしたりとなかなか難しいです。ただのスマホだと、低温のせいで充電が急速に消耗してしまう可能性もあります。ひとりで来ている場合はさらに難しくなります。
夏の施設では、みんな練習しにきているので、撮影が当たり前の雰囲気です。施設によってはスマホを立てかける棚なんかもあってサポートしてくれます。もちろん充電が急速に減ることもありません。
「フライヒル」はひとり夏練習「コソ練」に最適!
5月と6月に何回か、全部平日ですが「フライヒルつくばみらいジャンプスキー場」に行ってみました。はじめて行ったのですが、その結果、「数あるオフトレ施設・マットジャンプ施設のなかでも、ここはコソ練に最適な場所だ」と感じました。その理由について解説しますので、興味がある方は是非行ってみてください。
(注)マイカー・レンタカー・カーシェアなど、移動手段に車を使える人向きです。公共交通機関がないところにありますので…。
理由1:空いている
とにかく空いています。私が過去に行ったことのあるどのオフトレ施設よりも空いています。平日ではあるのですが、私が行ったときはいずれも待ちは基本なく、場合によっては一人きりなんてこともありました。
空いている=練習量を増やせる、というだけでなく、どんな恥ずかしい失敗も周りの目を気にする必要がありません。なので難しい技にも挑戦しやすく、効率的な上達につながります。
理由2:着地の感覚を掴むにはピカイチ
スタッフさんいわく、着地のマットが「良く言えばフカフカ、悪く言えば張りがない」とのことです。他の施設の張りがあるマットだと、着地と同時にボヨ〜ンと跳ね返されてしまい「今のは着地できた…かな!?」という感覚なのですが、ここではビタビタに着地が決まればそのまま滑り切ることができます。
キッカーでの技が成功するかどうかは、結局のところ着地でコケずにいられるかにかかっていますので、着地の感覚を練習できることはとても大きいです。
理由3:レベルと目的に合わせた3つのサイズのキッカー
スモール、ミドル、ビッグの3サイズのキッカーがあり、その時の目的に応じて使い分けられます。
ビッグをガンガン飛べる人でも、新しい技を挑戦するときはミドルで感覚をつかんでから、また例えばはじめてフェイキーオーリーに挑戦するとかでアプローチの滑走が不安な場合はスモールで練習、など、どんな目的にもジャストフィットします。
特にミドルが優秀です。週末は混んでいるらしいですが、大半の人がミドルに並んでいるみたいです。
ちなみに、ビッグでテーブル10mのサイズとのことです。
理由4:実は都内から近い
常磐道谷田部ICから10分。谷田部ICは、首都高の混み具合にもよりますが、実は都内から1時間前後で来れるんです。
オフトレ施設は大半が市街地から遠く離れたところにありますが、ICから近くてアクセスしやすいのは長い目で見ると大きなメリットです。圧倒的に通いやすいです。
下の画像は、googleマップの機能で、フライヒルから5分くらいのところにある「茎崎運動公園」を中心として自動車で1時間の範囲を色付けしたものです。江東区・台東区や千代田区の一部など、都内の東側であれば1時間で来れることがよくわかりますね。
さあ行ってみよう!準備しておくもの
ここまで読んで、フライヒルに行ってみたい!と思った方も多いのではないでしょうか。そんな方のために、最後に準備しておくものリストです。冬滑る時と若干持ち物が違いますので、よくチェックしてください。
- 交通手段
車が必須です。 - 使わなくなった板
初めて行った時に「ダリング」というマットを傷つけないためのエッジを丸める作業をしてもらいますので、その板は雪面で引っ掛かりが無くなり二度と山では使えなくなります。 - ロウソク
人工芝ではワックスよりロウソクの方が滑る?らしいです。そもそも人工芝で貴重なワックスを消費したくもありませんよね。 - 軍手
グローブは不要、軍手で十分です。 - メット
貸してもくれますが、自前のものがあったら無難です。 - その他春スノボをする格好と着替え
気温にもよりますが上はロンT、下はウェア、傷んでもいいブーツがあればとりあえず滑れます。マットとはいえ落下のダメージはそれなりにありますので、プロテクターがあるようでしたら装着しましょう。また着替えは下着から一式が必須です。マットや人工芝には摩擦防止と潤滑剤代わりに水を大量に撒いているため、ビチャビチャになります。 - インスタグラムのフォロー
老朽化のせいか、よく修繕で(一部)クローズしています。最新情報はインスタのみで発信とのことでしたので、フォローして行きたい日がオープンしているか確認しましょう。「明日◯◯キッカーはクローズです!」というスピード感なので、当日までチェックを忘れずに。
ちなみにゴーグルはいりません。むしろ付けていると奇怪な目で見られますので注意しましょう。ニットキャップやフェイスマスクも必要ないです。
これで準備は万全です。夏のコソ練に励んで、次のシーズンにはヒーローになろう!!
まとめ
「フライヒル」は、夏のキッカー練習に最適な施設です。空いていて、着地が楽で、レベルに合わせたキッカーがある、そして都内からも比較的アクセスしやすいのが魅力です。
夏の練習で上達を加速させたい方は、ぜひ「フライヒル」をチェックしてみてください。
参考…オフトレ・夏トレのまとめ記事
「着地をマットにした施設に通う」以外のオフトレ・夏トレについてまとめた記事です。よろしけばこちらもご覧ください。
【番外】夏の練習で差をつける!スノボの上達に効果的なオフトレ3選
注意事項
- この記事は、あくまでも情報提供を目的としたものであり、施設の利用を推奨するものではありません。
- 施設の利用には、利用規約や注意事項を遵守する必要があります。
- スノーボードは危険を伴うスポーツです。十分な安全対策を講じて、責任を持って楽しんでください。