こんな人向け
- ステップ3まではバッチリ!
- いよいよキッカーでの技に挑戦したい!
- グラブをやってみたいけどどんな種類がある?コツは?
はじめに
ステップ1〜ステップ3でキッカーの基本を練習してきた方!いよいよトリック、技に挑戦しましょう。
キッカーでは、「グラブ」という空中で板を掴む動きが基本の技になります。
これだけだとなんとなくカンタンそうですが、そもそも板のどこを掴んでもいいというわけではありません。いや、上級者になったらどこを掴んでもカッコよくなるのですが、はじめのうちはしっかりと基本を確認しましょう。
この記事では、基本となる4種類のグラブとそのコツ、そしてさらにカッコよく決めるための3つのポイントを解説します。
6つのステップ記事一覧】
- ステップ1 キッカーデビュー前に知っておきたい4つのポイント
- ステップ2 キッカーの種類と初心者におすすめ「テーブルトップ」について
- ステップ3 キッカーでのオーリーを成功させるたった1つのコツ
- ステップ4 ついにキッカーでの技に挑戦!基本の4グラブと3つのコツ ←この記事
- ステップ5 テールグラブの練習を通じてコツを身につけよう!グラブのレベルを引き上げる「ポーク」
- ステップ6 バックサイド180でカッコよくスピントリックデビュー!成功のポイントを徹底解説
【タイパ重視派向け】超ショート解説動画
今回伝えたいことをまとめた55秒の超ショート動画です。
時間が無い方はこの動画だけでもだいたいわかるようにしています。
【じっくり派向け】基本の4つのグラブトリック
※レギュラースタンスで解説します。グーフィースタンスの方は右手と左手を逆に読み替えてください。
基本のグラブ4つは大きく、ジャンプ中の身体の使い方によって2種類に区分されます。
- ストレートエアー(真っ直ぐジャンプ)の体勢
- シフティ(上半身と下半身をネジる動き)の体勢
の2種類です。「4つある」と考えると1つずつ練習していくのがしんどくなってしまう場合があるので、まずはこの2種類と考えてみるようにしましょう。それぞれについて解説します。
その1 インディグラブとメランコリー(ストレートエアー)
最もシンプルなグラブです。インディは最もカンタンなグラブとも言えます。
- ストレートエアーの形のまま足を引き付けて、下に垂らした片方の手でエッジを掴みます。右手でトゥエッジを掴むとインディ、左手でヒールエッジを掴むとメランコリーという技になります。
- 若干身体が掴んでいる手の側に傾きますので、バランスを取るために逆手は逆側に突き出す形となります。やってみるとわかりますが、この逆手は意識する必要はなく本能で自然とそうなります。
- インディがなぜ最もカンタンかというと、上の画像の通り後ろから見ると本当にストレートエアーの形とほとんど変わらないからです。ステップ3で練習したオーリーをして空中で足を引き付ければ、自然と右手の近くにトゥエッジが来ているので、あとは掴むだけです。
- メランコリーはグラブする手を目視できないので若干難しいですが、極めると最高難易度のグラブトリックである「トゥイーク」に繋がる重要なトリックなので、しっかりと練習しましょう。
その2 ミュートグラブとステールフィッシュ(シフティ)
シフティ、つまり身体を捻じる体勢がとてもカッコいいグラブです。
- ミュートは左手でトゥエッジを、ステールフィッシュは右手でヒールエッジを掴みます。
- 普通にやろうとすると届かないので、上半身を右ひねり・下半身を左ひねり(=シフティ)してグラブする手とエッジを近づけてあげる動きが必要になります。このためインディグラブ等より難しいです。
- 上の画像の通り、ミュートとステールフィッシュの身体の動きはほぼ同じで、右手と左手の役割が逆なだけです。なお両方ともグラブしていない逆手はバランスを取るため逆側に伸ばす形になります。
- 上の画像で、ステールフィッシュの方がミュートよりも上手に捻れているのがわかるでしょうか?僅かな違いですが、比較するとテールがより前に出ていますよね。ステールフィッシュはメランコリーと同じくグラブする手を目視できず難しいですが、板を手の力で前へ押し出す動きができるのというメリットがあります。そうするとミュートよりも身体の逆ひねり感を出しやすく、とってもオシャレになりますので頑張って練習しましょう。
カッコよくキメる3つのコツ
グラブに限らず、キッカーでの技に挑戦しているとき、本人としてはできた!と感じることが結構あります。ただ、ハタから見ていると、できてるっちゃできてるけどあれはちょっとなあ…となっている場合があります。要は、ダサいということです。
ここからは、ダサいグラブにならないように抑えておいてほしいポイントを3つ解説します。
①オーリーをしっかりかける
- 基本中の基本ですが、とても大事なことになります。
- グラブはそもそも動きが少ない技ですので、オーリーがしっかりかかって高さが出ることでカッコよくなります。
- オーリーがない素抜けジャンプでのグラブは、なんかアタフタ動いている感じになりとてもダサいです。グラブする前にやることあるだろ!という感じです。
②板を引き付ける(掴みにいかない)
- グラブしよう!という意識が強すぎると、上半身が動きすぎて板を掴みにいってしまう場合があります。空中姿でのバランスが崩れてしまう原因になります。
- 特にミュートやステールフィッシュでは、下半身のひねりが不足し上半身だけを後ろを振り向くような動きになりがちです。
- オーリーがしっかりかかると自然と板が身体に引き寄せられてくるので、このミスは発生しにくくなります。
③ポーク(片足を伸ばす動き)をする
- ポーク(ボーンとも言う)とは、どちらかの足を伸ばす動きです。中級者以上向けのテクニックですが、取り入れるとさらにカッコよく決まります。
- インディとメランコリーであれば左足、ミュートとステールフィッシュであれば右足になります。縮こまっていた体が大きく開き、ダイナミックな印象になります。
- インディとメランコリーの場合は、腰のあたりの重心を少し進行方向に対して後ろ側にずらす動きを加えることで、ポークの形を取りやすくなります。
- いざやってみようとするととても難しいですが、次のステップ5では「テールグラブ」の練習を通じて自然とこのポークの形を身につける方法を解説しますので、悩んだらそちらを先に練習するのが良いでしょう。
まとめ
今回は基本のグラブ4つと、それをカッコよくキメるコツ3つを解説しました。
実は4つのグラブすべてを極めるのはとても大変です。なので、まずは基本中の基本「インディ」とプラス自分の好きなもう1つくらいを中心に練習しましょう。参考まで、私はステールフィッシュがカッコいいので好きです。メランコリーはバランス崩しがちで苦手です。
次回のステップ5では、カッコよくキメる3つのコツのうち、中級者以上のテクニックである③ポークについて、「テールグラブ」の練習を通じて極める方法を紹介します。しっかりと練習して、どんなグラブもスタイル出しまくりのグラブマスターを目指しましょう!
おまけ|4グラブの練習の順番
まずはインディを練習しましょう。そして余裕があればメランコリーも触っておきましょう。
ミュートとステールフィッシュは正直言って後回しでもいいかもしれません。シフティをかけて捻る動きはとてもカッコいいのですが、これは上半身を動かさず下半身のみを動かすことになります。
このあと180や360のスピントリックに挑戦する際に、この動きが染み付いているとちょっと厄介です。
というのは、キッカーでのスピントリックは上半身を回し込んでいき下半身はできるだけ真っ直ぐを保つ動きになるからです。真逆ですよね。なので、スピンを練習するときに頭がこんがらがってしまうかもしれません。
結局スピンもシフティもどっちもできるようになりたいわけなので単に順番の問題かもしれませんが、私だったら早くスピントリックができるようになった方がモチベーションが上がります。モチベーションは練習を続けるのにとても重要な要素です。自分が一番やる気が出る順番で、じっくり練習してくださいね。
※この記事は、安全を第一に考えて作成されています。キッカーに挑戦する際は、必ずヘルメットやプロテクターを着用し、周囲に注意して滑りましょう。