【ステップ2】キッカーの種類と初心者におすすめ「テーブルトップ」について


キッカーの種類と初心者おすすめキッカー
キッカーの種類と初心者おすすめキッカー

こんな人向け

  • ステップ1はよくわかった!
  • キッカーの3mとかのサイズはどういう意味?
  • デビューするときに良いキッカーはどこのゲレンデ?

はじめに

次のシーズンはキッカーに挑戦してみたい!と考えている方!挑戦には最低限の知識も必要です。

今回は「ステップ2」として、キッカーの種類、名称、初心者が挑戦しやすいタイプ、挑戦しやすいゲレンデの知識編をお届けします!

このブログでは、キッカー初心者向けにキッカー攻略の7つのステップを解説します。今のうちからイメージを固めて、次のシーズンにはヒーローになろう!

【6つのステップ記事一覧】

【タイパ重視派向け】超ショート解説動画

今回伝えたいことをまとめた29秒の超ショート動画です。

時間が無い方はこの動画だけでもだいたいわかるようにしています。

【じっくり派向け】4つのポイント解説

安全にキッカーを楽しむために、最低限知っておかなければならない知識が2つあります。

はじめてのキッカー経験を楽しい記憶で終わるために、なぜそれを知らなければならないかを含めてしっかりと説明します。

その1 キッカーの各部位の名称

だいたいどれもまっすぐ下っていって途中で登ってジャーンプ!→着地!!という形状をしています。がそれぞれに名前があるんです。

この名前がわかっていないと「今日はアプローチが走っているから…」「テーブルが思ったより長い」「ランディングボコボコだから気を付けて」などの危険を知らせてくれる周りの人のコメントの意味がわからず、ケガの原因になります。

周りの人たちに「だから言ったのに!!」と頭を抱えられるような失敗をしないよう、しっかりと覚えましょう。

スタート地点スタート目印の看板など。
一般的にはそこからスタートすればちょうど良い飛距離で着地できるだろうという場所。
アプローチスタート地点から下っていく部分。
ここでのスピードの乗り方や「チェック」(=エッジかけること)「ライン」(アプローチをどう滑るか)が
成否に大きく影響する。
アールアプローチから続いているが、角度が変わり登っていく部分。
急に重力を感じ、慣れていないと慌てる。変にエッジをかけたり軸がズレたりすると爆死が待っている。
リップ空中に飛び出す部分。
ここに来る前、アプローチとアールでどうしたかで、勝負は既に決まっている。
テーブルリップの先の、平らになっている部分。
飛距離が足りずここに着地すると衝撃をまともに受けとても痛い。
「3mキッカー」などの「3m」はテーブルの長さを表している。
デコテーブルとランディングの間のおでこのような部分。
ここで着地すると一見成功しているように見えるが、飛距離が足りていない失敗である。
ランディングデコの先のなだらかな下り部分。
着地の衝撃を下りが吸収してくれる。ここで着地できたら大成功。
フラットランディングの更に先の平らな部分。
キッカーというものが終わってただのゲレンデの一部。ここまで行くと飛びすぎで、ケガのリスクが高い。
キッカーの各部位名称

その2 キッカーの種類

キッカーの種類4つ
キッカーの種類4つ

はじめて見る時はその大きさや迫力に圧倒されて全部同じに見えるかもしれませんが、実は形状によって細かく違いがあります。普通のゲレンデにあるのは大きく分けて4つです。

  • キッカー(アップ系)
    アールのめくり上がりが激しく、かなりの高さに飛ばされるタイプです。
    浮遊感は一番感じられるものの、アールでの圧力も激しく、体勢を保って飛び出すのがはじめは難しいです。
  • キッカー(ライナー系)
    アプローチが長くアールは穏やか、まっすぐにすっ飛んでいく系です。
    アプローチで結構なスピードを付けないとランディングまで届かない(=テーブル落ちになる)可能性が高く、自分の限界スピードとの戦いになります。
  • キッカー(落ち系))
    地形などを活かして作られた、リップの先の落ちる角度がエグいタイプです。
    アプローチ・アールまでは穏やかですが、リップから予想外に落ちるのでランディングでバランスを取るのが大変です。
  • テーブルトップ
    リップとテーブルに高さの差が無い、横から見たら台形のタイプです。
    リップからの落差が一番小さいため、浮遊感や滞空時間も小さくなるものの比較的安全です。

キッカー初心者にオススメなのは「テーブルトップ」

はじめてだったら、間違いなくテーブルトップをオススメします。

リップとランディングの落差がないので、失敗してテーブルに叩きつけられてしまっても衝撃が一番小さく、ケガのリスクが少ないからです。

さらに、サイズとしては3〜4mくらいの、一応は浮遊感を感じられるくらいの大きさが良いでしょう。これ以上小さくなると飛び出るタイミングがわかりにくくなって面白くありませんし、これ以上大きくなると危険です。

キッカーデビューにオススメなゲレンデ2選

これまでお伝えしてきた「3〜4mくらいのテーブルトップがある」に加え、「キッカー初心者がひとりで行っても気まずくない」の2点を条件として考えてみました。

おすすめ①:Hakuba47 ウィンタースポーツパーク (初心者レーン)

パーク好きなら誰もが知っている、白馬47のパークです。場所はもちろん長野県の白馬村。マイカーで行くと高速からちょっと遠いですが、マイカー無しでも東京からでも大阪からでもバスで行ける白馬五竜経由で行くことが可能です。五竜と47は連結していてリフト券も共通、五竜の頂上を経由して47のパークにたどり着けます。

リフトの一番近くには14mくらいの2連キッカーがあって、超ウマい人がグルグル回転しています。

そんなところ行きにくい!と思うかもしれませんが、白馬47はどのレベルの人でもパークを楽しめるように作っているらしく、上級レーン、中級レーン、初心者レーンの3つに分かれています。

混雑するのは中級レーンで、初心者レーンはだいたいガラガラ。スタート前にビビってモタモタしていても誰にも迷惑はかけません。

でも人が全くいないわけではないので、前に跳ぶ人を参考にしながらイメージを固めることもできます。

初心者レーンは2〜3mのテーブルトップ、かつ白馬の雪質で柔らかいので、何があってもケガすることはありません。まさにデビューに最適。

ちょっと慣れてきた後も隣に中級レーンがあるので挑戦しやすいし、中級レーンもテーブルトップなので安心安全。サイズは5〜7mくらいです。

白馬47 スノーパーク
左が初級レーン、右が中級レーン、奥が上級レーン

おすすめ②:スノーパーク尾瀬戸倉

尾瀬戸倉 テーブルトップ
尾瀬戸倉 テーブルトップ

メジャーゲレンデだった①に対して、ゲレンデ自体がとっても空いている尾瀬戸倉が2つ目のオススメです。

何がオススメって、しつこいですがゲレンデ自体が空いています。どれだけ空いているのかというと、公式HPに「戸倉はすいている」っていう項目を作っちゃうくらいです。

なのでもちろんパークもとっても空いています。全く人がいないことも珍しくありません。

でもこの尾瀬戸倉、実は知る人が知る的なパークゲレンデなんです。シーズンオフ間近にとてつもなく巨大なキッカーを作って、そこにプロが集まって撮影なんかをしています。

もちろん、そんな超巨大キッカーには用はありません。お伝えしたいことは、それだけパーク・キッカーに力を入れていて、丁寧に作っているところだということです。

パークにはたくさんのアイテムを設置してくれますし、その中には3mくらいのテーブルトップがだいたいいつもあります。先程もお伝えした通りガラガラですのでそのテーブルトップは使い放題、なんならちょっと飽きたら隣のボックスとかも使い放題です。

残念ながら車が無ければ行けませんが、高速降りてからもほとんど国道ですし、あまり難所と思われる区間はありません。スタッドレス履いているレンタカーなら難なく到着できるはずです。

トータルの移動時間も、関越道の沼田IC経由なので首都圏からなら結構すぐ到着します。

まとめ

キッカーを楽しむための最低限の知識は身についたでしょうか。

次回のステップ3では、キッカーに挑戦した後の最初の壁、オーリーのやり方とタイミングについて解説する予定です。

※この記事は、安全を第一に考えて作成されています。キッカーに挑戦する際は、必ずヘルメットやプロテクターを着用し、周囲に注意して滑りましょう。


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