
雪バカのみなさん、24-25シーズンいかがお過ごしですか?
ここ数年の雪不足がウソのように、今シーズンはドカ雪が続いていますね。
秋ごろに「今年は大雪になる」という予報がありましたが、「そんなこと言ってどうせ振らないんだろ」と信じていませんでした。生意気言ってすいませんでした。
私も今シーズンは滑りに行けばパウダーに当たるという感じです。控えめに言って最高です。
このパウダー天国、せっかくですので思う存分楽しみたいですよね。でも中にはパウダーが苦手だ、滑り始めたときにはパウダーが全部無くなっていた、パウダーゲレンデにたどり着けない、など様々な理由で堪能しきれていない方もいるかもしれません。
そこで今回は、私のこないだの会津高原たかつえスキー場への日帰りスノートリップを事例にして、パウダーを楽しむための3つのポイントを解説したいと思います。
まだ遅くありません、この記事を参考にここからパウダーをメチャクチャ楽しんでください!!
その1:たどり着くためのクルマと装備

パウダーを楽しむためには、まずは大雪の中スキー場までたどり着くことが大前提になります。これが言うは易しで、やってみると最初の大きなハードルになります。
整理しましょう。スキー場までの移動手段は大きく3つ「①クルマ」「②電車等+シャトルバス・路線バス」「③ツアーバス」の3種類あります。このうち②と③は大雪時に大幅遅延、場合によっては運行停止になる可能性があります…とこの記事を書いている間に、実際にそれが起こりました!

となると確実にパウダーを狙うためには基本的には①の手段を取りたいところです。
ただ①も絶対ではありません。高速が通行止めになる可能性もありますし、何よりも雪道装備をしているクルマ、雪道運転に慣れているドライバーでないと事故・スタックなどのトラブルで、やっぱりたどり着けない可能性が出てきてしまいますね。
しかもただの雪道運転ではありません、パウダーを楽しめるくらいの大雪イコール道中の路面も雪に覆い尽くされた難易度の高いものになります。
実際どんなもんなの?という方向けに、2025年2月11日、「最長最強寒波」真っ只中のたかつえまでの路面状況を動画にしてみましたので、是非参考にしてみてください。
どうでしたか?路面状況はもちろん、視界もかなり悪化してなかなかに運転テクニックが要求される状態でしたね。
もちろん、向かうスキー場によって降雪状況および除雪状況状況路面状態は異なります。が、基本はのような状況でもだいたい同じです。そんな雪道運転のコツについては次の記事でも詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
その2:朝イチ滑るための出発時間調整

パウダーを楽しみたい!食い散らかしたい!
パウダーを一番楽しめるのはオープン直後のゲレンデです。前日クローズから翌日まで溜め込んだノートラックバーンを滑走するのは何事にも代えがたい快感ですね。
でも、そう思うのは雪バカならスキーヤーもスノーボーダーも変わりません。朝イチオープン直後が一番楽しめるということは、逆に言えば朝イチでないと食い荒らされてパウダーが無くなってしまう可能性が高いということになります。
つまりパウダー目的なら確実に朝イチに滑り出せるように計画しなければなりません。そこだけ考えると一番良いのは深夜に移動することです。深夜12時に出発、明け方3〜4時くらいに到着して仮眠、7時くらいからオープン前のリフトの順番待ちに並ぶというのが間違いないでしょう。
ただ、個人的にはこの行動パターンだとグッスリ眠れず、全力での滑走に支障をきたしちゃうんです。車中で仮眠中の暖の取り方にも気をつけなければなりません。エンジンかけて暖房をつけっぱにすると、排気口が積もった雪で覆われ車内にガスが充満、一酸化炭素中毒で死亡するリスクがあるからです。大雪が降っている前提ですからね。
私はどちらかというと、家で早寝をして明け方に起きて移動するパターンのほうが好きなんです。このタイプの方はまた別の注意が必要になります。上の動画内でも度々言及している通り、大雪時は事故やら通行止めやら無くとも前を走るクルマのペースが落ちますので、想定より到着に時間がかかるケースが多々発生します。
最低でも、いつもより30分は早めに出発するように心がけましょう!!
その3:滑り抜けれるところを見極める目

さあ、ようやくゲレンデにたどり着きました。眼の前にはノートラックバーンが広がっています!
…という状況に遭遇できるのは、前述のその1・その2を高いレベルでクリアできた人だけでしょう。大抵は、既に多くの滑走痕があるなか、端っこをはじめとした残されたパウダーを探しながら滑っていくことになります。
そんななか、急に一区画だけノートラック!という状況に出くわすことがあります。上の画像はたかつえスキー場内で私がファーストトラックをつけたところを赤丸で囲ったものですが、このようにコースとコースの境界をショートカットをするような感じの区画がそうなっていることが多いですね。
この状況、あなたなら喜んで突っ込んでいきますか?それともここだけノートラックは怪しい!と考えて回避しますか?
難しいところですよね。突っ込まなければパウダーは味わえません。でも突っ込むと次のようなリスクを負う可能性があります。
- 斜度不足で途中で止まる
→止まったらパウダーにハマって、脱出に相応の時間と体力を費やします - 目立たないが滑走禁止区間だった
→ロープが張られていないか、滑走は本当にOKかしっかり確認!下手するとリフト券没収…
このようなリスクを回避するためには、リフト乗車中などにコースを見渡しながらよく確認しましょう。
最初に突っ込む人、いわゆるファーストペンギンには勇気がいるものです。そのノートラックバーンは、誰も滑っていないから誰も滑らないだけかもしれません。あなたはパウダーを楽しむために困難な雪道を越え、早起きをしてこのゲレンデに来たのです。覚悟を決めて突っ込んでみましょう!
突破しきれずに止まってしまったら止まってしまったときです。そのような経験を積み重ねることで、だんだんと突破できるパウダーの見極めができるようになってくるはずですよ!!
おまけ:この日のたかつえの状況

雪質はメチャメチャ軽い膝パウの日でした!
長期間続く寒波のおかげでしょうか?同じ会津界隈での1月上旬くらいのパウダーはかなり重たかったことから、雪質の軽さは気温に左右されるんだなあと改めて実感しました。
この日は第3ペアリフト&第6リフトという山頂に向かうリフトが、コースにクラックが見つかったとかで営業中止となっていました。またスロープスタイルの草大会が実施されており、スノーパークは貸し切りクローズ。そういった条件が重なったためか、祝日でしたがかなり空いていました。

冒頭の「その1」の動画でお伝えしている通り、到着が遅れてしまいまして9時でした。そこからなんやかんやと準備するなどして、リフト乗車→降車して、滑り始められたのはなんと9時半…。でも、それでも、いたるところにパウダーが残っていてひたすらその食い残しを攻めていました。結果として大満足!
ただ強風が激しく、かなり寒かったです。強風といえばリフト停止ですが、この日はなんとか停止せず最後まで保ってくれました。これはラッキーだったかもしれません。午後は一瞬だけ晴れたりもしましたが、結局終日雪、天気悪し→言い換えれば終日パウダー天国!な日でした。
しかしたかつえはあらゆる施設が老朽化していますね。リフト舎が赤サビだらけになっているのはなかなかに時代を感じました。
南会津の4スキー場は採算の都合上、南郷スキー場とたかつえスキー場以外の2つは将来的に閉鎖予定とのことです。その生き残った一つがこのような施設維持状況というのはちょっとがっかりですね。ゲレンデの滑りごたえという本来論で勝負してはいるのでしょうが…。
おまけ
このようにしてパウダーにたどり着いて、パウダーをガンガン滑っていると、パウダー用のギアがほしくなってきます。
パウダーボードってパウダーに沈まず滑りやすいのかな、メチャクチャ寒いけど防寒用のグッズはなにかないかな…など。
パウダー用のギアを新たに購入するのであれば、この時期なら型落ちのギアを探すのが絶対にオトクです。型落ちギアの探し方については次の記事にまとめておきましたので、ぜひ参考にしてください!
こちらもチェック!!
まとめ
「最長最強寒波」でパウダースノーを満喫するためには、ゲレンデへのアクセス、早朝滑走、そしてパウダーの見極めが必要です。
この記事で紹介したポイントを参考に、あなたも最高の滑りを体験してください。ただし、大雪時の運転は危険が伴いますので、十分に注意し、安全第一で滑りましょう。
また、今回題材としたたかつえスキー場の現状を踏まえ、今後もこのような素晴らしいゲレンデが存続できるよう、私たち雪バカもできる限りのことをしていきたいですね。