スノーボーダーの皆さん!今シーズンの計画は固まりましたか??
早割シーズン券、早割リフト券の販売も10月末でひと段落ですね。ここまでの購入検討のなかである程度今シーズンどこに何回行くかぼんやりと見えてきているんじゃないでしょうか。
そんな中、やったことない方は是非チャレンジしてほしいのが「ひとりスノボ」、いわゆる「ソロ」「ヒトリスト」ってやつです。
このブログ内でも至るところで主張していますが、定期的に「ひとりスノボ」をすることが絶対に上達の近道になります。友達や家族のペースに合わせる必要がなく黙々と練習できます。パークだけやりたかったらパークだけやってもいいんです!!
そんな「ひとりスノボ」の中でも究極なのが、1泊2日、宿泊してのツアーです。
えっ、ひとりでスキー場行くだけでも勇気いるのに、その上で泊まるだなんで!?
楽しそうだけど…寂しすぎる!気まずすぎる!周りの目が気になる!
と思った方もいるかもしれません。安心してください。私もそういうタイプです。
ですので、私は「ひとりスノボ」をする際は「いかに『気まずい時間』を極小化するか」に相当な注意を払っています。もちろんコストはできる限り割安にすませる前提です。ゲレンデでの過ごし方だと「混んでるゴンドラを避ける」「レストランには行かない」などがポイントになってきますが、その方針のまま、今回は「どこで1泊を過ごすか」について研究してみました。
1泊2日ひとりで滑りまくるのは最高の上達方法、最高のリフレッシュ方法になるはずです。是非参考にしてみてください。
前提|アットホームなペンションなどは除外
いきなりスノボ旅の醍醐味をぶち壊しにするようなことを言います(笑)。
スノボ旅行といえば、ペンションとかでその土地の美味しい料理を食べさせてもらったり、マスターと楽しいお喋りをしたり、同じく泊まりに来ている人と仲良くなったり…そんなのが醍醐味だと思っている人もいるでしょう。
でも考えてみてください、そういう馴染みの先ができればいいんですが、できるまでって結構しんどいですよね。ペンション探して行ってみたらそっけなくされた、周りはグループばかりで浮いた…、考えるだけで寒気がします。そう、私かなりの人見知りなんです(笑)。
今回は、私のような人見知りの方でも安心して利用できる宿泊施設に焦点を当てて紹介します。アットホームなペンションも魅力的ですが、今回は『気まずさ』を最小限に抑え、快適にソロ旅を楽しめる宿泊施設に絞って比較検討していきます。
ちょっと卑屈になりすぎましたが、それでは本題に入ります。評価ポイントは「気まずくない」「コスパがいい」そして「翌日のために体力回復できる」の3つです!
候補1|車中泊
- 気まずくない度:★ ★ ★ ★ ☆
- コスパがいい度:★ ★ ★ ☆ ☆
- 体力回復度 :★ ☆ ☆ ☆ ☆
- 防犯性 :★ ☆ ☆ ☆ ☆
- 場所問わない度:★ ★ ★ ☆ ☆
まずはヒトリストの誰もが一度は考えたことのあるであろう車中泊です。1日中滑って、風呂は近くの温泉にでも行って、そのままスキー場の駐車場で寝てしまう、とても手軽で楽しそうに思えますよね。宿泊料がかからないのでコスパがいいと思っている方もいるかもしれません。
でも、私は車中泊はあんまりおすすめしません。採点理由と合わせて、そのワケをお話しします。
車中泊使用にするのに結構なコストと手間がかかる
車中泊なんて実は野宿に毛が生えたようなもんです。エンジンそして暖房を消してしまうと寒くて仕方ありません。
ガチの車中泊ではエンジンをかけたまま寝てしまうのは一酸化中毒死の危険があるので絶対NGです(マフラーが雪に埋もれて換気できなくなるため)。なので、快適に寝れるための温度を確保する必要があります。
そのためにはまず第一にシェードなどで窓を全部塞ぐ必要があります。シェードについてはググれば自作する方法が出てきますが、車種にピッタリ合うものが一番効果が高いわけで、そのためにはやっぱり市販されているものを買うのがベストです。
さらに、それだけではまだまだ全然寒いので、真冬使用の氷点下まで耐えられる寝袋も用意する必要があります。
寝袋に入ったからといって安眠できるとは限りません。車のシートを倒して寝転がったとしても、シートの凹凸がジャマして身体はフラットにはなりません。そこを解消するためにはその凹凸を毛布をくるんで埋めたり、そういう専用のやつを買ったり、あるいは板を組み合わせてトランクからベッドを自作したりする必要があります。
…どうでしょう。だんだんメンドくさくなってきましたよね。また、それぞれ専用品を購入しようとするとそれなりに高価であることに気づくはずです。
結局疲れは取れない
先ほども触れましたが、快適な睡眠を取れる環境にするには手間がかかります。そこを手を抜いてしまうと、なかなか疲れが取れないような環境で一夜を過ごすことになってしまいます。
また、シートの幅=寝返りを打てる幅となるのが一般的です。ちょっとの仮眠ならいいですが、成人している方はガチ睡眠ではこの幅では身動ぎ程度しかできず、安眠はできないでしょう。キャンパーの方などよっぽど過酷な環境での睡眠になれているなら別ですけど…。
やっぱり防犯上の不安はつきまとう
特に女性だと気になる点だと思います。
いくら車に中からカギがかけられるといっても、周り取り囲まれてガンガン蹴られたり、窓ガラス割られて侵入しようとされる可能性はゼロではありません。
※そういうときはエンジンかけて車を発進させて逃げてください。
トイレに出た隙に付きまとわれるとかも考えられます。車中泊OKの駐車場であっても、キャンプ場と違って管理人とかいない可能性も高く、この部分はどうしてもマイナスです。
あと、日本全国どこでも車中泊で行けるような錯覚を持ちがちですが、車中泊を受け入れてくれる駐車場がないと成り立ちません。スキー場の駐車場は夜間閉鎖のところもありますし、道の駅は車中泊OKではないらしいです。
なのでこのへんの点数もちょっと下げざるを得ません。あれ、あまりいいところがない…。
候補2|快活CLUB
- 気まずくない度:★ ★ ★ ★ ★
- コスパがいい度:★ ★ ★ ★ ☆
- 体力回復度 :★ ★ ★ ☆ ☆
- 防犯性 :★ ★ ★ ★ ☆
- 場所問わない度:★ ★ ☆ ☆ ☆
次は快活CLUBです!ただのネットカフェではなく、あえて快活クラブを指定しました。快活クラブの快適さはググればいろいろな方がリポートしているのでそちらを見ていただくとして、この記事では当初のコンセプト通りひとりスノボの宿泊場所としてどうかを中心に見ていきます。
「鍵付完全個室」のスゴさ
快活クラブは「鍵付完全個室」というのがあるので、防犯上は完璧です。そもそも屋内ですし、店員さんもいますし、車中泊とは天と地の差ですね。
フラットシートタイプを選べばちょうどよい弾力のマットレスに大の字になって寝ることができます。寝心地もバツグンです。なんならグローブとかビーニーとかを乾かしておけるスペースまでありません。シャワーだって無料であります。
さらに今では機械での無人チェックインがほとんどの店舗でできますので、誰とも話すことなく入室して寝て退室することができます。気まずさ0%です。予め自宅近くの店舗で会員証を作っておきましょう。
コスパも最強です。店舗によって差があるようですが、例えば会津インター店だとナイトパックで平日たった2,570円です。土日祝・前日でもわずか220円プラスのようです。
イビキ・音はマイナスポイント
「鍵付完全個室」は防音であることも売りにしているようですが、実体験としてそうはいってもイビキは聞こえてきます。運の世界ですが、爆イビキの方が近くにいる場合は安眠と体力回復に支障がでるでしょう。
廊下の足音や話し声なんかもまあまあ聞こえてきます。イヤホンなんかして音を遮断して寝るのがいいかもしれないですね。
スキー場近くの快活CLUBって?
このようにメリットだらけの快活CLUBですが、一番のポイントはスキー場のそばにあるのか?という点でしょう。
快活CLUBというと繁華街か、地方でも国道沿いなどにしかないイメージです。あまり遠ざかってしまうと往復の移動で余計な体力・時間・ガソリン代を取られてしまいますよね。
でも、よ〜〜く調べてみると国道からスキー場ってそんなに離れていないケースも結構あるんです。なら快活クラブも結構近くにあるかも!?
そこで、ここでは全国のスキー場から1時間以内の快活クラブ店舗を調べてみました!!
【全国のスキー場から1時間以内の快活クラブ店舗と移動時間】
- 安比高原スキー場(岩手県) → 盛岡上堂店 :40分
- ネコママウンテン(福島県) → 会津インター店 :27分
- 竜王・志賀高原・野沢(長野県) → 信州中野店 :22〜40分
- 福井和泉スキー場(福井県) → 福井米松店 :57分
- グランスノー奥伊吹(滋賀県) → 大垣店 :55分
※移動時間はすべてgoogleマップでの表示による
どうでしょう、湯沢や白馬に近いところがなかったのが残念ですが、結構いいラインナップじゃないでしょうか。
特に信州中野店はいいですね。東京・名古屋・大阪、どこからも日帰りではなかなか行きにくい位置にありますので、ここを拠点に志賀エリアを攻めるのはアリだと思います。
候補3|格安ビジネスホテル
- 気まずくない度:★ ★ ★ ★ ☆
- コスパがいい度:★ ★ ★ ☆ ☆
- 体力回復度 :★ ★ ★ ★ ★
- 防犯性 :★ ★ ★ ★ ★
- 場所問わない度:★ ★ ☆ ☆ ☆
来ました、大本命です。漫画「ハンチョウ」で度々出てくる格安ビジネスホテルですね。正直これが言いたくてこの記事を書いていると言っても過言ではありません(笑)。
ハンチョウほど穴場を知っているわけではありませんが、スキー場周りは観光地になっている場合が多く、そうすると格安ビジネスホテルも一定数存在しています。
それでは、こちらも採点項目別に見ていきましょう。
推しポイントは「体力回復」
「気まずくない度」はチェックインが対面の場合が多いので1点減点(淡々と進むので全く気まずくありませんが)、コスパも快活に比べたらさすがに割高なので3点としています。
「安全度」は間違いありません。当たり前ですが★5つです。ただ快活も相当高い水準だったので、ここでの差はつかないでしょう。
推しポイントは、なんといっても「体力回復」になります。ワンルーム、広い個室でギアを乾かしたりメンテナンスしながらベッドでのんびりできるのはやっぱり最高です。なんとホテルによっては大浴場やサウナまで併設されていたりします。翌日も思いっきり滑り倒すことを考えると、快活と比べてちょっとだけ割高でも、色々トータルではコスパがいいようにも思います。
スキー場近くにどれだけ発見できるか
やっぱりここもスキー場から片道1時間以内でないと「近く」とは言えません。そんな先をどれだけ発見できるか、どれだけ知っているかが一番のポイントです。
探しにくさを踏まえて★は2つにしています。
ただ、やっぱりホテルでのんびりしたい!!
ということで、私が見つけたスキー場から1時間以内の格安ホテルを参考までに紹介しておきますね。この冬、私はどこかにいると思います(笑)。
①ネコママウンテン(福島県)から23分『駅前フジグランドホテル』
1月の土日で素泊まり5,200円と激安!徒歩数分で提携の温泉も無料で楽しめると、まさに良いところの詰め合わせです。ここを起点に会津エリアを攻めたいですね。
②ひだ流葉・奥美濃エリアから45〜55分『カントリーホテル高山』
こちらも1月の土日で素泊まりわずか5,700円、yahoo!トラベルでpaypay決済で「ポイントをすぐ使う」にすればさらに10%割安になって5,130円です。
奥美濃エリアは有料区間込の時間になりますので、何度も行き来するのはコストがちょっと気になります。隠れたパウダー天国のひだ流葉を1日目→2日目は鷲ヶ岳や高鷲ダイナでパーク三昧→帰る、というのがベストプランじゃないでしょうか。東海・関西エリアの方におすすめですね。
③沼田IC近くで特に川場(群馬県)からは32分『ホテルベラヴィータ』
沼田IC周辺にはビジネスホテルがいくつかありますが、その中でも割安なのがこちらです。
結婚式場に使われるくらいキレイなところなので、特に女性にはいいかもしれないですね。
こちらもyahoo!トラベルの「今すぐポイントを使う」がオトクですが、さらに曜日により結構料金が変わり、1月の1拍料金は土曜で(差し引き)6,660円、日曜で5,670円です。
④白馬から実はたった28分!『ホテルルートイン信濃大町駅前』
白馬といえば民宿やペンションに泊まるのが一般的ですが、昨今のインバウンド景気により相当予約が取りづらいような状況のようですし、物価高騰も気になるところです(反論するような話も聞こえてきて実態は定かではありませんが)。
それならいっそとのことで、隣の大町市まで来てゆっくりするのもプロヒトリストとしては有力な選択肢ですね。大町温泉郷を有するこの地では、ルートインであってもしっかり温泉を備えてくれて、翌日の体力回復が期待できます。
値段は同じく1月土日・yahooトラベル10%還元で7,740円(30日前予約)とほかに比べてちょっとお高めですが、その代わりにバイキング朝食が付いてきます!
大町から白馬の一番凍結しやすい坂を何度も通らねばならないのがちょっと難点なので、雪道運転に自信がついたら挑戦しましょう。
まとめ
スノーボードをひとりで楽しみたいけど、宿泊場所選びに悩んでいる方へ。この記事では、車中泊、快活CLUB、格安ビジネスホテルの3つの選択肢を比較し、それぞれの特徴とメリット・デメリットを解説しました。
- 車中泊: コスパは良いが、準備が大変で快適性に欠ける。防寒対策や安全対策も必要。
- 快活CLUB: 安価で清潔、個室で快適に過ごせる。スキー場近くの店舗が少ない場合も。
- 格安ビジネスホテル: 安定の快適さ。大浴場やサウナがある場合もあり、リフレッシュできる。
【結論】
どの宿泊方法を選ぶかは、個人の価値観や予算によって異なります。この記事を参考に、自分に合った宿泊場所を見つけて、快適なスノーボードソロ旅を楽しんでください。