【早割買うなら】24-25混雑しにくいスキー場予想!リフト券値上げ率と来場者数データから傾向を分析


24-25混雑しにくいスキー場予想!早割リフト券買うなら?

10月です。次シーズンのシーズン券、早割リフト券、そして正規価格の一日券の料金が、だいたいのスキー場で明らかになってきました。

この時期に、シーズン券を買うのか早割リフト券をコツコツ買い集めるのかなど、次シーズンの戦略を立てる人は多いと思います。そんな人は日々明らかになる各地の料金を目にして、こう思っていたのではないでしょうか。

高え!!

2024年、どこもかしこも値上げラッシュです。牛丼もマクドナルドも高くなりましたし100均では300円とかの商品が増え100円の商品の方が少ないくらいです。その波はリフト券も例外ではありませんでした。インバウンド需要、つまり外国人集客に成功しているゲレンデは特に強気な値上げをしているイメージです。早割リフト券を有効活用していかないと、ちょっとお財布が厳しくなってしまうでしょう。

私の個人的な意見ですが、値上げするならするで良いのですが、高いカネを払うのであればそれに見合った待遇を受け取りたいです。大金払ったあげく、リフト混雑しまくりでロクに滑れなかった…レストランも混んでて全然休めなかった…なんて最悪ですよね。

そんな混雑するスキー場でできるだけ避けたいです。でも、今シーズン混雑するかは始まってみないとはっきりしません。それなのに、早割リフト券やシーズン券を購入する期限は基本的にはシーズン前です。さあ困りました。どこの早割を買ったら後悔しないんでしょう。

そこで、可能な限りのデータを使って、混雑しそうなスキー場を予想してみよう!と思い立ちました。手に入りそうなデータは「来場者数の推移」と「リフト券料金の推移」くらいです。これを材料に分析開始です。

来場者数の推移からは、来場者数の増減率が算出できます。同じく、リフト券料金の推移からは値上がり率が算出できます。そこで、来場者数トップ20のスキー場をサンプルにして、昨シーズンの来場者数増減率と今シーズンのリフト券値上がり率の相関関係を可視化、そこから混雑しそうなスキー場を予想してみることにしました。

スノーボードのみならずウィンタースポーツ全体の愛好家の方へ、今シーズンを気分良く過ごすための計画の参考としてもらえればと思っていますので、是非ご覧ください。

分析の前提条件(スキップ可)

早く結論が見たい方はスキップして最後のまとめへ進んでください。分析の確からしさを確保するための前提条件です。

  • 割引なしの1日券正規料金を採用
    昨シーズンからの傾向に引き続き事前Web割引があるゲレンデが増えてきています。が、事前Web購入があっても割引がなかったり、そもそもWeb購入自体無いところもいまだ存在しています。このへんのパターンを全部網羅して比較分析するとかなり複雑になってしまうのですが、今回は「リフト券の単価を抑える方法」ではなく「トレンドの調査」が目的ですので、全ゲレンデ割引なしの1日券正規料金にて分析していくことにしました。土日と平日がある場合は土日料金、年末年始料金などを個別に設定している場合はそうではないハイシーズンの料金としています。
  • 分析対象は来場者数上位20ゲレンデ
    snownaviさんのデータをもとにした23-24年度の来場者上位20ゲレンデを対象としました。こちらの注意書きの通りニセコを始めとした非公表先が含まれておらず、また新潟・長野のゲレンデが多いという傾向があります。
    ※2024/10/1現在苗場・GALA湯沢・かぐら・石打丸山のリフト券正規料金が発表されていませんので、これらは除外しての16ゲレンデとなっています。
  • リフト券保証金の扱いは公式サイト通り
    返却すれば500円戻って来るリフト券保証金の扱いもゲレンデによって異なります。料金表記載の料金に含まれている先もあれば、表外に「別途リフト券保証金500円をいただきます」とただし書きをつけて料金表とは別枠にしている先もありました。ここでは、公式サイト料金表に記載されている料金をそのまま使用し、保証金の有無は個別に考慮しないこととしました。

さあ、それでは早速分析してみます。どうなったでしょうか…!!

分析結果|散布図によるトレンド可視化

来場者増加率と1日券値上がり率の相関

青い点がそれぞれのゲレンデの「来場者増加率」「1日券料金値上がり率」が重なるポイントとなります。そして赤い線はそれらまでの距離の合計が一番短くなるように設定されたトレンドのラインです。統計学っぽく言うと単回帰分析の回帰線です。

この赤い線から、昨シーズン入場者数が増加したスキー場ほど、今シーズンの1日券料金の値上げ幅を大きくしているということがわかりました。料金値上げの分入場者数は減少する・あるいは増加ペースを鈍らせるはずですので、一極集中で過剰な混雑!という事態とはならなそうです。

「右下ゾーン」と「左上ゾーン」のスキー場

でも、いくつかそんな傾向から外れた青い点=スキー場があるようです。これは一体何を意味するのでしょうか?

混雑状況予想

右下ゾーンのスキー場は「混んじゃうかも」

まず「右下ゾーン」、トレンドラインから右下に大きく外れているゲレンデについて、その理由を考えてみましょう。来場者が大幅に増加したにもかかわらず、値上げを最小限にとどめているスキー場たちがここのゾーンに配置されていることになりますね。

人気スキー場が料金を割安に設定してくれているということですのでイチ利用者としてはありがたい限りなのですが、それは自分だけでなくみんなも一緒です。つまり、こういったありがたいスキー場には来場者がさらに殺到する可能性があるかもしれません…!!

このゾーンに配置されたのは、次のスキー場です。

※ネコママウンテンの早割リフト券は、ポイント還元があるアソビューでオトクに購入できます。

【10月限定・超早割】星野リゾート ネコマ マウンテン 1日券(ICカード保証金500円込)

左上ゾーンのスキー場は「空いているかも」

次に「左上ゾーン」です。ここは来場者数が伸び悩んでいるにもかかわらず、強気の値上げを慣行したスキー場たちということになります。一般的に考えると、この状況では今シーズン来場者を大きく伸ばすのは難しいように感じます。つまり、ほかのスキー場に比べたら空いているときが多いかも…!!

このゾーンに配置されたのは、次のスキー場です。

スキー場ごとのデータ詳細

最後に、分析対象とした全スキー場のデータ詳細です。あなたがよく行くスキー場はどのゾーンに配置されているか、先ほどの散布図の画像と照らし合わせて確認してみてください。

来場者数
順位
ゲレンデ名来場者
増加率
一日券
値上がり率
1位志賀高原全山共通(長野県)1.4%6.7%
2位エイブル白馬五竜 & Hakuba47(長野県)19.0%13.3%
3位高鷲スノーパーク & ダイナランド(岐阜県)6.6%3.5%
4位上越国際スキー場(新潟県)-3.2%0.0%
5位野沢温泉スキー場(長野県)-3.5%7.4%
6位蔵王温泉スキー場(山形県)15.7%15.4%
7位白馬八方尾根スキー場(長野県)12.4%11.1%
8位つがいけマウンテンリゾート(長野県)25.6%17.2%
10位安比高原スキー場(岩手県)25.4%7.1%
11位軽井沢プリンスホテルスキー場(長野県)-3.2%10.0%
12位菅平高原スノーリゾート(長野県)9.4%5.6%
15位岩原スキー場(新潟県)-7.3%0.0%
16位グランスノー奥伊吹 (滋賀県)-3.6%9.6%
18位舞子スノーリゾート(新潟県)-12.2%4.8%
19位ネコマ マウンテン (福島県)26.8%3.6%
20位竜王スキーパーク (長野県)5.7%5.8%

まとめ

リフト券値上げラッシュの中、早割の購入を計画的に行うことが支出を抑えることに繋がります。でも混んでいるスキー場はイヤ!今シーズン快適に滑れるスキー場はどこ?と悩んでいる方も多いはず。本記事では、来場者数とリフト券値上げ率の関係を分析し、混雑しにくいスキー場を予想しました。

【分析結果からわかったこと】

  • 来場者数増加率:高・値上げ率:低 のスキー場
    来場者数が大幅に増加しているにも関わらず、値上げ幅を抑えているスキー場は、今後さらに混雑する可能性大。
  • 来場者数増加率:低・値上げ率:高 のスキー場
    来場者数が伸び悩んでいるにも関わらず、大幅に値上げしているスキー場は、比較的空いている可能性がある。

【あなたの快適なシーズンために】

今回の分析結果を参考に、ご自身の重視するポイントに合わせてスキー場を選んでみてください。

  • 混雑を避けたい方: 値上げ率が高く、来場者数が減少傾向にあるゲレンデがおすすめ。
  • お得に滑りたい方: 早割やシーズン券などを活用し、コストパフォーマンスの高いゲレンデを探してみましょう。コチラの記事も参考にしてみてください。

【最後に】

スキー場選びは、リフト券の値段・混雑状況だけでなく、アクセス、ゲレンデの広さ、コースの種類など、様々な要素を考慮する必要があります。この記事が、あなたのスキー場選びの参考になれば幸いです。


PAGE TOP