スノボ大好き!ひとりで練習行って思う存分練習したい!
その時に、問題になってくるのが「どうやって行くか」です。
Vol.1にも書いているのですが、私は絶対的に自分でクルマを運転して行くことをオススメします。バスや新幹線、あるいは人に乗せてもらうのではなく、自分の運転です。それは、自分の都合でゲレンデを選べ、自分の時間の許す限り練習ができるからです。間違いなく一番上達できる環境になります。
これもVol.1の通りですが、簡単に運転して行くといっても、大きく2つのハードルがあります。
- 雪道使用のクルマを用意する
- クルマを雪道で安全に運転して目的地に到着する
今回は、このうち2.について解説していきたいと思います。
向かうゲレンデの選定
今回の目的はひとり練習のために自分で運転してゲレンデにたどり着くことです。Vol.1の通りクルマにはコスパも意識していますので、どこでも走破してたどり着けるようなクルマではないという前提になります。フィットくらいの大きさで、4WDではなくスタッドレスタイヤを履いている、という想定で進めていきますね。
そこで、まずは向かうゲレンデの選定が重要になります。正直言いますと8割方これで勝負が決まります。要はゲレンデに向かう道に難所が少ないところを選べばいいんです。難所が少ないというのは、急な坂がない、山道が短い、ドカ雪が振りにくい、除雪がしっかりしている、などなどです。
では、そういったゲレンデをどのように見極めれば良いのか?極論を言えば積雪が少ない地域のゲレンデを選べば良いのですが、それだと練習目的とはいえさすがに物足りなくなってきます。そこで、積雪がそれなりにある地域であっても比較的道中に難所が少ないゲレンデを見極めるポイントを整理してみました。
高速からの距離が近い
高速は除雪をしっかりしているので、まさに今降雪があったとかでなければ乾いた路面が出ていることも多く、運転はそんなに難しくありません。雪に覆われた山道を延々と行くより、高速からほんのちょっと山道を走るだけで到着する方が明らかに運転は楽ですよね。
そしてこれはこれはgoogleマップで誰でもチェックできます。高速のインターからゲレンデまで15分以内であればここでの条件はクリアしていると考えて良いでしょう。ざっと調べた感じだと、次のようなゲレンデが当てはまります。
- 神立スノーリゾート・岩原スキー場・石打丸山スキー場など湯沢エリア(新潟県)
いずれも関越道 湯沢IC・石打ICから3km弱・5分程度で到着 - 赤倉観光リゾート(新潟県)
上信越道 妙高高原ICから5km弱・7分程度で到着 - 鷲ヶ岳スキー場(岐阜県)
東海北陸自動車道 高鷲ICから5kmちょっと・10分程度で到着
HPでアクセスの楽さをアピールしている
ゲレンデが売りにするくらいですので、とても信頼性が高い情報です。一見して高速などから離れている先でも、除雪がしっかりしている・道が比較的まっすぐである・急な坂が無いなど好条件があるということでしょう。これもざっと見た感じ、次のようなゲレンデでそういった表記がありました。
- ノルンみなかみスキー場(群馬県)
群馬エリアのゲレンデはどこも高速からかなり遠いイメージがありますが、こちらは水上ICから3kmとのこと。HPでも「とにかく近い!」と猛アピール。 - アップかんなべ(兵庫県)
兵庫エリアも同じくかなり奥地に入っていくイメージですが、こちらはかわいらしい子供の画像で「道路が広くて、アップダウンも少ないよ!」と運転が楽であることを印象づけています。
口コミやSNS
知人・友人の口コミももちろん重要です。「あそこのゲレンデは行くの楽だから好き」「あっちのゲレンデ行った時にスタックしちゃった」などの情報はチェックするクセをつけましょう。
そういった知り合いが少ない方は、SNSでのポストを参考にするのも有効です。「(ゲレンデ名)+道」「(ゲレンデ名)+車」などで検索してみましょう。ただこちらはその性質から「楽だった」という情報はあまりなく、「失敗した」「辛かった」といった内容が多少盛ってあるという前提でチェックしてください。
天候によって「諦める」判断力
どんなに近くにあるゲレンデでも、その日とんでもない天候、とんでもないドカ雪に出くわすことがあります。繰り返しですが今回の想定ではコスパを踏まえた「それなり」の装備のクルマで向かっています。クルマが埋もれるようなとんでもない状況で走破しきるのはちょっと難しいでしょう。そういった天候の場合は避けるのが無難です。
これも、今は雨雲ズームレーダーや積雪予報を注意深く見ていれば誰でも情報を入手できます。なのであとは判断力です。パウダースノー間違いなしの誘惑に負けず、自分の運転スキルに見合わない状況であれば勇気をもって諦めましょう。戦略的撤退というやつです。
ちなみに、その日滑りに行くこと自体を諦めなければならないわけではありません。首都圏の方なら、湯沢方面がドカ雪でも栃木のゲレンデやイエティがピーカンであることはよくあります。関西の方なら奥美濃が高速規制しているような状況でも兵庫のハチでは天気が大丈夫なこともあります。安全第一で最適な選択を心がけましょう。
ようやく雪道運転テクニックの出番
これだけ万全を期したうえで、それでもシャーベット状の登り坂や凍結した下り坂に遭遇してしまった場合、まずは一般的に言われる「急ブレーキ・急ハンドルをしない」「下り坂ではエンジンブレーキをうまく使う」「ブレーキはポンピングブレーキ(踏んだり離したりを小刻みに)」などの原則を守ってください。
そのうえで、冒頭の通り300回を超える私の経験をもとに、実際に出くわしてしまうケースを踏まえてのアドバイスです。
登り坂でのポイント
可能な限り「止まらない」ようにしましょう。
登り坂でのポイントはこれに尽きます。よく坂の途中でスタックして動けなくなっているクルマがいますが、止まるから発進できなくなるんです。物理学的には発進の際のミューが・抵抗が…とかあると思いますが、詳しくはよく知りません。体感です(笑)。
では止まらないためにはどうしたらよいでしょう。ゲレンデに向かう登り坂は、渋滞の影響などで完全にピタッと止まることは稀ですが、オープン間際だとノロノロ渋滞になる場合があります。その場合は、車間距離を意識的に大きく取ることで、前のクルマの動きの影響を最小限とすることができ、「止まらない登り坂運転」の実現へと繋がります。
下り坂でのポイント
カーブの前にしっかりとスピードを落とす、これはしっかりやりましょう。カーブの最中にブレーキを踏むとスピンする危険性がある、というのは聞いたことがあるのではないでしょうか。
とはいえ、実際にはカーブの大きさや下りの斜度を見誤り、オーバースピードでカーブに突っ込んでしまうケースがたまにあります。このときはどのように対応すべきでしょうか。次の2つが考えられますよね。
- ブレーキを踏むと危険なのでハンドルを素早く切って対応する
- 急ハンドルは危険なのでポンピングでブレーキを踏む
正解は(本当はどちらも不正解ですが、どちらかと言われれば)2.になります。ちなみに私はヘアピンで1.をやって見事に360度スピンをしたことがあります。周りにクルマがいなくてよかったです…大事故になるところでした。その時の私の意識は1.のままで「カーブ中にブレーキ踏んだら危険だよな、しょうがない、ハンドルをエイッ!」というものでした。
ただ、その後いろいろ試しましたが、カーブで少しくらいブレーキを踏んだところでスピンはしないようです。カーブ中の急ハンドルとブレーキ、どちらも避けるべきですが、どうしようもない状況でカーブに突入してしまったらブレーキ操作を優先した方がまだ被害は軽く済むかもしれません。
まとめ
スノーボードを楽しむために、一人で車でゲレンデへ行くことは、自由度が高く魅力的です。しかし、雪道運転は危険が伴うため、十分な準備と知識が必要です。
この記事では、ゲレンデの選び方から、雪道運転のテクニックまでを詳しく解説しました。これらの情報を参考に、安全に快適なスノーボードライフを送ってください。
【ポイント】
- 状況に応じた判断: 天候や路面状況に合わせて、柔軟に運転しましょう。
- 安全第一: 雪道運転は危険が伴うため、安全を第一に考えましょう。
- 準備万端: 出発前に、車の状態や装備をしっかりと確認しましょう。