【バックサイド360完全攻略への道Vol.2】リップでの抜けを極める!上半身主導のB3練習法


バックサイド360完全攻略への道Vol.2

カッコいいバックサイド360をできるようになりたい!

バックサイド360を極めたい!!

前回に引き続き、バックサイド360(以下「B3」)を叩き直す練習です。

今回は前回判明した課題「これまで下半身で回転力を生み出していたツケ」を精算し、上半身で回転力を生み出すための徹底練習とその方法についてになります。

同じような悩みを抱えている方は是非参考にしてみてください。

目標|アプローチでの「ライン」に頼らないスピン

バックサイド180の解説記事でも触れていますが、スピン系トリックを成功させるための重要な要素の一つに「ライン」があります。

バックサイドスピンであれば、トゥ荷重→ヒール荷重で左側に膨らみ→トゥ荷重に戻す、というラインになります(レギュラースタンスの場合)。この、最後にトゥ荷重に戻す時の力を回転力に変えていくのが540、720などの高回転スピンをするのには必須になります。

B3でももちろんラインの力を使えば楽に回転ができます。でも私の場合はこれまでその意識が強すぎたせいで「板がリップで斜め45度くらいにズレている」というカッコ悪い状態を生み出していたのです。これをなんとかしなければなりません。

ということで、前回リップで板をほぼ真っ直ぐにして回していく練習をしました。今回はそこをさらに意識して、ほとんどラインに頼らない、アプローチからほぼ真っ直ぐにして上半身の力だけで回るB3を練習していくことにしました。

前回判明した2つの課題「空中で回転が止まる」「空中で身体が伸びる」はこのやり方だとさらにわかりやすく足を引っ張ってきます。

そこで、今回はこのうち「空中で回転が止まる」、分かりやすくいうと「回りきれない病」に立ち向かうことを第一のテーマとして練習に励むこととしました。場所は前回同様オフトレ施設です。

練習|前回の課題との対決

オフトレ施設に到着。さあ練習開始です。今日はそこそこ人がいます。

…失敗に次ぐ失敗。周りの人からダサいと思われているかな、恥ずかしい…と思ってそっと周りを見渡したところ、誰一人私に興味を持っていませんでした。

それもそのはず、この日は真夏。35度を超えるような猛暑です。海にもプールにも行かずオフトレ施設にいる人は修行僧のようなメンタルの方が大半で、他人にはあまり興味がないようです。気兼ねなく練習に励めました。オフトレ施設のいいところですね。

「回りきれる」時と「回りきれない」時の違い

さて、結構な回数練習して、「回りきれない病」が発動する時としない時、言い換えると上半身の力だけで「回りきれる」時とダメな時の違いがだんだんわかってきました。まずはこちらの動画をご覧ください。

ジャンプのピークの時に180度回ってきていないと絶対に着地で360度回りきれません。失敗している例の大半はピークで90度までしか回っていませんでした。

ではどうやってピークで180度まで回すかというと、これはとにかくリップの抜けの時の動きが重要のようです。とはいえ意識することはシンプルでした。

  • きっちりしっかり踏み切って高いオーリーをする
    →高さを出すことで回転する時間を稼ぐ
  • リップでの先行動作を強く早く入れる
    →回り切るために必要な回転速度を生み出す

要はこの2点です。

とはいえ、オーリーの高さは筋力にも左右されるのでカンタンには伸ばせません。きっちりしっかり踏み切ることを心がけたうえで、先行を強く入れることを意識していくようにしました。

だんだんタイミングがわかってきましたが、今のところ成功率20%くらいです。タイミングがズレる・先行が足りなかったなどで180度あるいは270度で落下するケースが多く、ちょっとへこたれそうです…。

「グラブすると回転が止まる」問題が判明

とはいえ20%くらいは成功するので、徐々に「空中で身体が伸びる」問題にも意識を向ける余裕が出てきました。スタイルを出したくなってきたってことです。

先ほどの動画のように、前回から引き続き身体が伸び切っています。あまりにもダサいのですが、足を引き付けてのグラブをすればこれは解消できるはず。

一つレベルの低いB180では余裕でミュートグラブをすることができます。B360でもグラブの動きはそんなに変わらないだろう、意識さえすれば楽勝だな…と思って試してみたところ!

バッチリ180度で回転が止まって落下しました…。

原因としては、B180ミュートグラブが身体に染み付いていることが大きいのかなと思われます。左手でグラブをした際、右側に回転していかなければならない身体がグラブの手の方、なんというか下側に行ってしまいました。

180度でピタ着できるように回転を止めに行った感じです。

回転をジャマしないよう、グラブを掴みに行くんではなくて板を引き付ける、引き付けたところにたまたま手があるので掴んでみましたという状態を意識する、ということを身につけなければならないようです。

バックサイド360 ミュートグラブ

今回のまとめ|次回の練習に向けて

このあたりで体力の限界を迎えました。ということで今回できたことのまとめと次回に向けての課題の確認です。

できたこと

  • 「回りきれる」タイミングを理解してきた
  • 「回りきれる」成功率は20%

課題と練習方法

  • 20%の成功率を引き上げる
    →疲れてくると成功率が落ちる。体力も強化する。
  • 回転を邪魔しないグラブを意識する
    →とにかく「掴みに行く」のではなく「板を引き付ける」

次回もオフトレ施設で修行僧のように練習する予定です。

オフトレシーズンも終わりが見えてきましたが、はたしてオフトレ中に完成させることができるでしょうか…。

もしできなかったら落第、パークができる1月下旬頃に再挑戦です。。


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