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スノーボード、盗難されたことはありますか??
あまり「はい!」という方は少ないのではないでしょうか。噂には聞きますが、実際自分が被害にあったことはないですよね。
とても悲しいことに、私はあります。今から思うと、盗まれてしょうがない状況だったな…と思います。(もちろん盗んだ方が悪いんですが。)
そしてそのときはもちろんシーズン真っ盛り。翌週に滑りに行く予定がありました。でもボードが無い…という時に、助けてもらったのが保険です。すぐに替わりのボードを買いに行って、翌週滑りに行くことができました。
今回は、その顛末を通じて、ボードの盗難防止方法、不幸にも盗難された場合の対応と保険請求の流れについて解説します。
盗難されたときの状況
ゲレンデ、というか駐車場で盗まれました。
いわゆるメジャーゲレンデではなく、ちょっと奥地にある豪雪が売りの秘境系パウダーゲレンデでした。
その日もとんでもなく雪が降り続いていて、滑ったあとリフトで戻ったら滑った跡がリセット!ノートラックパウダーを毎回味わえるパウダー好きには最高のコンディションでした。
散々滑ったあと駐車場に停めている車のもとへ。駐車場も一面膝パウです。普段なら車のそばや中で着替えるのですが、その日は複数人で行っていたこととあまりに豪雪すぎてそれが難しく、珍しく更衣室で着替えることにしました。ボードは他のお客さんが帰る邪魔にならないよう、車に寄せてそっと駐車場の地面(というか雪面)に置いてきました。
で、着替えて戻ってみると、ボードがない。豪雪すぎて雪に埋もれている?いやいや、一緒のタイミングで着替えに行った友人のボードはすぐそこに、見えるところにあります。風に吹かれて飛んでいった?行き交う車に轢かれた?いやいや、その別の友人のボードのすぐ隣に置いたんです。そんなわけがない…。
そこに至って、ようやく盗難されたということに気づきます。むなしくそのあたりの雪を掘り返したり周辺を探しにいったりしましたが、影も形もなく、ちょっと前までの最高のテンションが最悪になって帰路に着くこととなってしまいました。
盗まれた原因考察と二度とやられないための対策
何故友人のボードは盗まれず、自分のだけが盗まれたのか。思い出したくもありませんが、二度と盗まれないためにはしっかりと反省が必要です。きっとこれを読んでいるあなた役にも立てると思いますので、是非読んでください。
①盗難するのに良い環境だった
盗難は、おそらく私と同じくその日そのゲレンデで滑って帰ろうとした者が、帰りがけに拾っていったのでしょう。ここではこのあとこの者を「悪者」と呼ぶことにします。
その前提で悪者の気持ちになって考えると、そこに置いてあるボードは非常に盗みやすい状況であったと推察することができます。
そもそも秘境系ゲレンデです。リフトクローズ直後の時間帯でしたので駐車場にはそれなりに人がいましたが、メジャーゲレンデと比較すると本当にわずかな人しかいませんでした。
さらに、何度も記載しますが豪雪、猛吹雪で、駐車場でも視界は悪い状態でした。通りがかりにボードを拾って車に積んでいたとしても何をやっているか周りからはイマイチよくわかりませんし、そもそも猛吹雪のなかで周りの車の方々も自分のことで手一杯の状態です。
そしてそのボードは特にワイヤーロックなどで繋がれているわけでもありません。単品素のままです。
わずかながらいた周辺の方は、悪い視界の中で「積み忘れた自分のボードでも積んでるかな」と思ったことでしょう…。
②ボードが転売しやすい状態だった
盗まれたのは1月中旬です。盗まれたのは、そのシーズン最新モデル、11月に購入したばかりのFANATICのボードです。
まだシーズン折り返しくらいのときに、この最新モデルのボードを欲しい人は山ほどいるでしょう。
さらに、そのボードはステッカーなどは一切貼っておらず、大切に使っていたのでキズや汚れもほぼありませんでした。
フリマアプリで「新品同然!」として売り出せて、さぞや高い値がついたことでしょう!(怒)
実は、盗まれなかった友人のボードとの一番の違いはここだと思っています。友人のは数年前のモデルですし、ステッカーもベタベタと色々なものを貼って個性をアピールしていました。
悪者目線で考えると、盗難というリスクを冒すのであれば可能な限りリターン、労せず高値でさばける方を盗みたいですよね。プロの盗人集団では無かったように予想しているので、運搬や売れるまでの保管場所の確保、果ては落札者へボードの発送もかなりの手間でしょうしね。
③盗難されないための対策(①②より)
片時もボードから目を話さないのが一番の対策ではあるのですが、そうもいかない状況もあるでしょう。ひとりでいてトイレに行きたいときとか。そんなときのために、①②の原因分析を踏まえ次のように対策を考えてみました。
- 最新モデルのボードには個性を主張するステッカーを貼る
悪者に「これ盗んでも売るのメンドくさそう」「高値で売れなさそう」と思わせる効果が期待できます。もしフリマアプリで転売されていたら一目で「自分のじゃん!」ってわかるようなギラギラに個性を主張したイカしたステッカーを貼ってやりましょう。 - ボードから離れる際は、必ずワイヤーロックなどを着ける
これもワイヤーロックそのものの盗難防止効果より、見た目から「盗難するのがメンドくさそう」と悪者に思わせるためです。「猛犬注意」の張り紙に近い感覚ですかね。
それでも盗難されてしまったら
ここまでの対策を取ってもらって盗難を防止できるのが一番なのですが、それでも悪者は思いもよらない悪事を働いてくるかもしれません。不幸にも盗難被害にあってしまった場合でも、その対応を予め知っておけば速やかに行動ができるでしょう。
主には次の2点になります。
①ゲレンデに状況を伝える
もしかしたら、盗難でなく全然別の場所から発見されるかもしれません。
もしかしたら、盗難でなく取り違えで、「間違えました!」と誰かが戻ってきてくれるかもしれません。
そんな幸運に備えて、ゲレンデのインフォメーションセンターには状況と自分の連絡先を伝えておきましょう。もし可能なら、「取り違えがあったようです」とゲレンデ内にアナウンスをしてもらいましょう。
②警察に届け出をする
とはいえ9割以上の確率でそれは盗難被害に遭っています。ゲレンデに所轄の警察署の場所を聞いて、盗難届を出しにいきましょう。
遺失届でなく盗難届です。手続きを完了させて、「受理番号」をメモしましょう。
この盗難届はこのあと解説する保険の請求のためにとても重要になりますし、考えにくいですが盗難されたボードが悪用されて事件を起こした場合などはあなたが無実であることの証拠にもなります。
届け出は電話でもできる場合もあるようですが、所轄の警察署のほうがそのゲレンデについて詳しくて話も通りやすいですし、また場合によっては現場に戻って実況見分をする場合もあるようですので、そのままその足で赴くことをおすすめします。(私のときは実況見分はしませんでした。)
保険加入のおすすめと請求の流れ
冒頭に書いた通り、私は保険のおかげですぐに次のボードを購入し、翌週も滑りに行くことができました。
厳密には1週間で保険金を支払ってもらったわけではなく、少なくとも1ヶ月以内には保険金をもらえることがほぼ確定したので安心してクレジットカード払で購入しました。(ちなみに次のボードはちょっと気分を変えてgrayのtrick stickにしました。今でもオフトレ用に愛用しています。)
なので、私は助けてもらった身として、保険に加入しておくことを強力にオススメします。とはいえ、加入に当たってのポイントと、いざというときの請求についてのポイントがありますので、最後にこれを解説します。
※保険の説明や勧誘・募集には資格と財務省登録が必要です。ここでは保険の中身についての説明ではなく一般常識&豆知識レベルでの解説となりますので、加入を検討の方は保険会社や代理店の正式な窓口より問い合わせてください。
加入しておきたい保険の内容
まず前提ですが、盗まれたあと、事故を起こしたあとにに保険には入れません。滑りに行く前に入っておくことが必要です。ここはごまかそうとしても相手もプロですので必ずバレると思ったほうが良いでしょう。
その上で、いわゆるスノボ保険にはだいたいどこの保険会社のものでも大きく3つの補償がセットされています。
- 賠償責任
他人やモノと激突したときの相手の治療費や修繕費を補償 - ケガの補償
自分がケガをして入院・通院したときの費用を補償 - 用品の補償
ボードやビンディングが破損・盗難されたときの交換費用・修理代を補償
今回のボードの盗難(ビンディングもですが)を補償するには、この「用品の補償」がセットされている保険に加入しなければなりません。安いのばかりを求めて内容をよく見ずに加入すると、この用品の補償がなく賠償責任とケガの補償だけになってたりする場合がありますので気をつけましょう。
また、用品の補償もいくつか種類があります。例えば支払ってくれる額が「新しく替わりを買った額」なのか「前の用品の現時点での価値に見合った額」なのかが違ったりします。前者を「新価」後者を「時価」といいますが、当然「新価」の方がもらえる額が多くなります。
「免責金額」が設定されているかどうかもチェックしたいところです。例えばこれが「3,000円」と設定されていると、新価の保険で7万円でボード購入したにもかかわらず、保険でもらえるのは3,000円を差し引いた6万7,000円になるからです。
支払ってくれる「用品」の種類も確認しましょう。古い保険だとボードとビンディングに限定されていたりしますが、新しい保険だとウェア含めてだいたい全部対象になっています。
保険の請求手続き
結論を先にいうと、必要なのは「保険会社への連絡」「盗難届受理番号」「ショップでの代替品の見積もりor購入時の価格を証明する資料」の3点になります。1つずつ解説していきます。
保険会社への連絡
まずは保険会社あるいは保険代理店に連絡しましょう。連絡先がわからない方も、「(保険会社名) 事故 電話番号」でググれば事故報告用フリーダイヤルが簡単に検索できるはずです。
ここからがポイントです。スノーボード用品に限らずですが、盗難事故というのは基本的に保険会社にちょっと疑われます。本当に盗難されたのか?盗難でなくて失くしただけでは?(紛失は対象外になります。)盗難事故を装って悪事を、保険金詐欺を企てているのでは??
そもそも「盗難された」と言っても証拠がほぼ無いに近いです。家の中に保管していたものが盗まれたなら足跡や窓ガラス割られているなどの「侵入の形跡」が証拠になりますが、今回のような置き引きではそれがなく、言ったもんがちの世界です。
さらに、スノーボーダーというところでも実はちょっと疑われる可能性があります。これは差別や偏見のせいでなく、ちゃんとした根拠があります。その昔、こういう用品を補償する保険ができたころ、サーファーがサーフボードを海に流して保険金請求しまくったということがありました。それが故意・悪意だったのか本当に偶然の事故が多発したのかは定かではありませんが、その結果として、今では用品を補償する保険では大半がサーフボードを対象外にしています。
保険会社の事故担当の人からすると、サーファーもボーダーも似たように感じるでしょう。なので、相手もちょっとピリピリした感じから対応が始まるかもしれません。
盗難届受理番号の提出
そんななか、公的に盗難被害を証明してくれる盗難届は唯一の味方となります。
警察に届け出したあとにメモった「受理番号」を保険会社に伝え、警察が盗難として処理しているということを自信を持って伝えましょう。盗難届があれば基本的には補償の対象として処理を進めてくれるはずです。
ショップでの代替品の見積もりor購入時の価格を証明するもの
これは、ではいったいいくら保険金として受け取れるのか?を計算するために必要になります。スノボ保険のような「損害保険」は「実損払」という原則があり、事故が起こってから実際に生じた損失の価格を計算します。このどちらかが提出できれば、それをモトにしてあとは保険会社で算出してくれるはずです。
私は冒頭に書いた通りすぐに替わりのボードを買いに行ったので、そこでの購入のついでにショップの方にその購入価格を記載した「見積もり書」という形式の書類を作ってもらい、それを提出しました。
あとは早かったです。はじめての請求ということもありすんなりと審査にも通ったようで、2週間後くらいには別に作成・提出した「保険金請求書」という書類に指定した口座に購入価格から数千円差し引いた額が着金しました。(「新価」設定&数千円の「免責金額」設定がある保険に加入していたので。)
※確率的にそんなに頻繁に発生するものではないので、短期間に何回も盗難に遭って請求するともっと疑われると思います。たぶん調査を受けることになりますが、本当に盗難されたのであれば「真実はいつもひとつ!」の気持ちで清々と対応しましょう。
おすすめの保険
保険なんて基本的に加入手続きが面倒ですよね。そういった意味では、おなじみPayPayアプリから保険に加入できる「PayPayほけん」の「あんしんスキー&スノボ」プランが手軽でおすすめです。
1日から加入できて、保険料も300円程度とお手軽です。ドコモのアウトドア保険とかと比べても割安なようです。滑りに行く日の朝でもギリギリ間に合いますので、検討してみてください。
ちなみに「重要事項説明書」などをじっくり読んでみて、いくつか注意点がありましたのでざっとまとめてみました。
- スキー・スノボに補償を限定しているわけではない
「国内旅行傷害保険」がベースとなっており、保険期間中で帰宅するまでであれば幅広く補償をしてくれるようです。 - 月2回以上利用する方は1年型がおすすめ(??)
これは加入ページに記載されているコメントですが、ここで1年型を検討するにあたって気をつけなければならないことがあります。それは、シーズンアウトした後に解約手続きをしないと保険料が発生し続けることです。シーズン中は月2回以上滑りに行くので1年型がオトク!と思っても、夏の間の保険料で差し引きマイナスになってしまう可能性がありますのでよく確認しましょう。 - 加入するなら「基本プラン」から
一番割安な「お手軽プラン」だと「携行品損害」が5万円限度です
ボードを盗難されたと考えるとボード+ビンディング代で5万円ではちょっと足りないかな…「基本プラン」なら10万円です。 - 「時価」基準で免責金額3,000円の設定
なので買い替え費用全額は補償されません。「時価」のイメージですが、1年落ちで10〜15%くらい減額されるくらいに考えておけば当たらずとも遠からずです。2年落ちならさらに10〜15%減になります。
まとめ
スノーボード盗難は、誰もが経験したくない出来事です。この記事では、盗難の原因と対策、そして万が一盗難に遭ってしまった場合の対処法について解説しました。
- 盗難防止策: 人通りの少ない場所での放置を避け、ワイヤーロックなどでしっかりと固定しましょう。また、ボードに個性的なステッカーを貼ることで、盗難されにくくすることができます。
- 保険の重要性: スノーボード保険に加入することで、盗難にあった際の経済的な負担を軽減することができます。保険を選ぶ際は、補償内容をしっかりと確認し、自分に合ったプランを選びましょう。
この記事が、あなたのスノーボードライフの安全と安心に少しでも貢献できれば幸いです。